【カレとカノジョ】 (ページ5)

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久し振りに会った彼女は随分大人っぽくなった。

そりゃそんだけ時間も経ってるから
顔つきも変わって当然なんだけど綺麗になったなぁって。

本人は知らないかもしんないけど
男子の中で人気だったんだよ。

それは今も昔も変わらないみたいね。

「同窓会って感じだな」
『確かに』
「さっきからLINE交換しまくりじゃん(笑)」
『意外と知らない人多くて』
「そっか」
『そっちはどうなの？』
「んー？まあ聞かれたけど、連絡しないだろーな(笑)」
『何で？』
「クラス被った事ないやつと話すことある？(笑)」
『あはは、無いね。てかそういうとこ変わってないんだ』
「興味ないものはないのよ、今も(笑)」
『みたいだね(笑)』
「うん(笑)」
『まあ、私もそのタイプだけど』
「そっちも変わってないのか(笑)」
『うるさいな(笑)』

そうそう、こんな感じ。

彼女と俺は"来るもの拒まず去る者追わず"
人と距離感とか付き合い方が似てて興味ないものはない。
だから、一緒にいて楽だったんだよなー

最初は気不味くてどうなるかと思ったけど
俺・・・・案外平気じゃん。

普通に話せてる。

昔に戻ったみたいだー・・・

「Aさ、成人式来てた？」
『うん。行ったよ』
「え、マジで？俺会わなかったよね？」
『あー会わなかった、て言うかあの人数じゃ見つけらんないよ』
「それもそうか」
『うん』
「振袖着た？」
『着た。そっちは？』
「袴」
『渋いね』
「そう？」
『うん、私の周りスーツだらけだったから』
「男しかいなかったの？(笑)」
『いや、そういう意味じゃなくて(笑)』
「え？(笑)」
『酔ってるでしょ？(笑)』
「酔ってない酔ってない」
『嘘だ〜』

酔ってないけど、感覚的には酔ってるな。

久し振りの再会に。