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☆31 ページ31






あ、頭痛い。


泣き過ぎて・・・何もかも終わってる。


あー明日が休みで良かった。


これ仕事だったら確実にメンタル崩壊。
と言うより、ミス連発で私の首が飛ぶだろう。



自分の気持ちを認めた今、私のとる行動は一つ。

もう二度と優吾と関わらない為に連絡先を消す事。


この数ヶ月は、夢だ。
夢だったって事にしよう。


記憶の中から抹消して、以前の自分に戻らなきゃ・・・


って考えれば考えるほど
『戻れるわけないじゃん』ってまた涙が出てくる。




それでも・・・やらなきゃいけない。


消さなきゃ私の中から彼の存在を。


これ以上、好きになっても良い事なんてない。


泣きながら携帯を手に取れば画面を埋め尽くす着信履歴。

何で・・・こんなに。

LINEも来てるけど・・・見るのが怖い。


見る?見ない?

それとも、かけ直す?かけ直さない?


どうしたらいいのー・・・と天を仰いた瞬間


手の中にある携帯が震えた。



【着信:優吾】



ど、どうしよ・・・


出ないのも・・・おかしいよね。


もしかしたら何かあったのかもしれない。


うん、きっとそうだ。

じゃなきゃ、私に電話してくる理由なんてないはず。



これで・・・最後にしよう。


そう決意して画面に触れた。





『もしも「やっと出た・・」

『ど、どうしたの?』

「どうしたって、、いや、、その」

『用がないなら切るよ?』

「待って!」

『・・・・』

「今・・・Aん家の前まで来てる」

『!?』

「家だよね?」

『・・・・うん』

「話あるから・・・Aの家に、、いや、、それは良くないか、、、ごめん、、降りて来れない?」






彼らしい気遣いのある言葉に
胸がギュッと締め付けられる。






「A?」


『分かった・・・降りる』


「ん、、あ、急いでないから・・・」


『10分待ってて』


「うん、待ってる」







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作者名:しぃ | 作成日時:2022年2月6日 0時

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