【カレとカノジョ】 (ページ4)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:32,954 hit

☆4 ページ4

「ごめん・・・今日もレッスンで・・」
『そっか、頑張ってね！』

「A、マジでごめん。今日無理かも」
『それじゃあ今度にしよっか』
「ありがとう、助かる！！」

これは仕方ない事だって何度も何度も言い聞かせた。

"この間、ディズニー行ってきたの！"
"見て見て〜プリ撮った(笑)"

誰かと比べたところで
どうにもならない事は分かってる。
それでも、心のどこかで
何で私達は"普通"の事が出来ないの？って。

その思いを優しい彼に伝えたとしたら
きっと無茶をしてでも叶えてくれたと思う。

けど、言えなかった。
優吾の邪魔をしたくなかったから。
頑張る姿をこの目で見てきたから。

嫌われたくなかったから・・・・

我慢して・・・我慢し続けたら一つの答えに辿り着いた。

『今よりもっと会えなくなるでしょ？付き合ってる意味ないじゃん』

本当は今までありがとう。って言いたかったのに。
言えなかった後悔からか

クラスメイトから聞かされる彼の近況も
"こーちさ、何かグループ組んだらしいよ"
"聞いた聞いた！"

大学の友達から聞かされる話も
"Aってジャニーズとか興味ないの？"
"実は私SixTONES好きなんだよね〜！"

避け続けていたけれど
時間と共に私の中で思い出に変わって
彼はちゃんと元カレになった。

"久し振り"

ねぇ、今・・・私笑えてるかな。