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再会して、一ヶ月。
やり取りを始めて、一ヶ月。
離れていた分、知らない事も多いし
あー変わんないなって思う事も多い。
でも、何となく別れてからどうなの？とか
恋愛事情は聞けないし、お互い触れない。
"元"って肩書きを意識しちゃうとダメなんだよね。
踏み込んじゃいけない気がして。
まあ・・・知りたいとは思うけど聞きたいとは思わない。
聞いたところで、どうする事も出来ないし。
「おぉ、一ヶ月振り〜(笑)」
「そうだな」
「てか、またバイクいじったの？(笑)」
「あーうん(笑)」
「そんな暇あるんだ(笑)」
「俺はね(笑)」
この日は夕方に仕事が終わり圭介と久々ツーリング。
目的地も決めず走ること二時間。
「腹減ったーどっか入る？」
「国道沿いになんかあるかなー」
「そりゃあるだろ(笑)」
「なんでもいい？」
「いいよー」
この流れになるのも定番化してる。
まぁ、圭介限定みたいなとこあるけど。
圭介はハンバーグ定食。
俺は天ぷら定食。
特に喋る事なく食事スタート。
気を使わないって楽だなーマジで。
「食った食った〜もう無理、はち切れそう」
「そらゃそんだけ食ったらそうなるわな」
「普通だよ。お前が食わなさすぎるの」
「そうかなー」
「そーそー、お前の弁当じゃ俺足りないもん」
「いつの話してんだよ(笑)」
「女子みたいな量だったじゃん(笑)」
「それは言い過ぎ(笑)」
「てか、高地」
「ん？」
「今だから言うけどさ」
「え、なに怖い怖い」
「付き合ってたんでしょ」
「誰と・・・」
「A」
「あっバレてた？」
「うん(笑)」
「聞きゃ良かったのに」
「やだよ(笑)」
「なんで？」
「気持ち悪い(笑)」
「はぁ！？」
「惚気るお前を見たくなかった(笑)」
「どんな理由よそれ」
「ってのは冗談で」
「？？」
「ほっといてくれオーラ出てたもん」
「俺が？」
「うん(笑)」
「あー・・・」
「俺タイプではないっしょ」
「確かにお前と違って公にはしたくなかったかな」
「あははは(笑)」
「冷やかされんのとか無理だもん、俺」
「だから、俺も聞かなかったの」
「圭介なりの配慮だったわけね」
「そーそー」
「なのに、何で今更？」
「そりゃ、、同窓会で再会したわけだし」
「うん」
「ネタ出来たかな〜と(笑)」
「お前ぶっ飛ばすぞ(笑)」
「あはは」
「人の恋愛をネタ扱いすんな(笑)」
「ネタだと思えば話しやすいでしょ？」
「その性格マジで変わってない」
「お前もな(笑)」
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作者名：しぃ
| 作成日時：2022年2月6日 0時
