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"みんなハマ番アイドルのお越しだぞ〜!"
「お前マジでやめろって!(笑)」
なんて言いながら始まった5年振りの同窓会。
デビュー後ってのもあって、次から次へと合流する面々に
"おめでとう"と声を掛けられ恥ずかしいやら嬉しいやら。
そんな中「てか、Aまだ来てないじゃん!?」
「あーAもうすぐ着くってー(笑)」
懐かしい名前が聞こえてきて
思わず「え、来るの?」と声に出してしまった。
「来るのって、お前来て欲しくないのかよ」
「いや、そういうわけじゃないけど前いなかったじゃん」
「あー何か今回は宮田が誘ったらしいよ」
「へえーそうなんだ」
とか何とか普通に答えたけど内心バクバク。
元彼女だからかな。
ちょっと意識しちゃうよね、こういうの。
しかも、あの、、俺が振られてるし。
『お疲れ〜!』
「噂をすれば来たよ(笑)」
「あー・・・」
『圭介じゃん〜久し振り〜』
「おおー久し振り元気そうじゃん〜」
『元気元気(笑)・・・こ、高地も久し振りだね』
「お、おぅ〜久し振り〜」
『えっと、、あーそうだ。デビューおめでとう』
「ありがとう」
非常に気不味いな、コレ(汗)
"圭介〜!"
「今行くー」
おいおいどこ行くんだ。
置いてくなー!!
『元気?』
「あーうん、まあ」
『ほんと久し振りだね』
「うん、何年振りだっけ」
『卒業してからだから、、えっと、、』
「そんな思い出せないぐらいなんだなー」
『そうだね』
「だな〜(笑)」
『いや〜本当懐かしい。前来れなかったから余計に』
「そっか」
『前も参加したの?』
「した、でも仕事ですぐ抜けたけど」
『へぇ〜』
「てか、俺なんかと喋ってないで東野とかさ、、」
『んーあっちはあっちで盛り上がってるし』
「・・・」
『もしかして気不味いとか思ってる?(笑)』
「・・・まあ(笑)」
『あはははっ』
懐かしい笑顔にあの頃の記憶が蘇る。
妙な感じだー・・・
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作者名:しぃ | 作成日時:2022年2月6日 0時