推し様のお通り

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「というわけで、これらの情報をもとにおれの推理は
　親しくなりすぎないよう注意されていたのに、慎太郎と2人でご飯に行ってしまったことで、より上からの警戒が強くなった！
　結果、しばらく信頼を得るまでは現場にも参加させてもらえなかった！


　


　どう？」

















ドヤ顔で私の身辺調査の結果を話す推し様。










事務所の廊下を歩いてて、
急に目の前に現れたと思ったらこれだ。



















「ねぇシカト？それとも図星すぎてぐうの音も出ないってやつ？」



「あ、えーっと…ご名答…です」



「まじ？すごくない？おれ！」



「あ、はい！すごいです！」









なんか子どもみたいで可愛いなおい








「今子どもみたいって思ったでしょ」



「え！？思ってません！」



「おれわかるんだよねー。」







さっきの推理もだけど、子どもみたいかと思えば観察力は鋭いし
不思議な人だなぁ。


素敵。



















「そういえば風磨とは仲良くやってるらしいじゃん」



「あ、はい。仲良くさせていただいてます！」



「風磨も頭切れるよね。滝沢君のコネ使うなんて」



「？？？」



「おれも滝沢君とは付き合い長いし、また条件整ったら仲良くしようよ」



「？？？はい」



「じゃーね」



















いや、何の話？




推し様相手に言い難いけど、
訳の分からないことを一人でペラペラ喋って去って行ったよ。





本当に不思議な人だなぁ。




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