第2幕 ページ5
玲李「はあ…。」
それから翌日。
今、私はあの綾薙学園の校舎の前に立っていた。
何故私が綾薙学園の前にいるのか、それは昨日担任の先生に呼び止められてからだ。
――――
教師『実は、理事長からお前に綾薙学園に行ってこの資料を届けてほしいと言われてな。授業には出なくていいから、とりあえず向こうの理事長さんに渡して来いだとよ。』
いきなり資料が入った封筒を渡され、私はしばらく差しだされた封筒を見つめていた。
玲李『あの…何で私に?別に生徒会長でも何でもないのに。』
教師『あー、多分お前のお兄さんが綾薙出身だからじゃないのか?』
確かに、私の兄は綾薙出身だ。
だが、それだから私が綾薙に詳しいとは限らない。
一体、桐蘭の理事長は何を考えているんだか私には分からなかった。
城山『いい機会だし、行ってきなよ。』
横から芹が入ってくる。
玲李『でも…。』
城山『それに、あの綾薙だ。もしかしたら面白いものも見れるかもな。』
彼はにんまりと笑い、明らかに面白がっているようにしか見えなかった。
私は拒むことを諦め、大きなため息を漏らした。
玲李『分かりました。明日行ってきます…。』
渋々差しだされた封筒を手に取ったのだ。
――――――――
玲李「やっぱり大きい…桐蘭と比べ物にならないよ。」
校舎は噂通り立派な建物で、まるでどこかの国立大学の前にいるようだった。
丁度登校時間なのか、辺りを見回すとあちこちに男子生徒達が屯していた。
何人かは私に気付いたのか、不思議そうにチラチラとこっちを見ていた。
その中で、「おい、あの制服って桐蘭学園じゃね?」「しかも女子が何でここに?」という会話が聞こえてきた。
玲李「とりあえず、資料渡してさっさと帰ろう。」
私は意を決して校舎に向かって足を踏み入れようとした時だった。
女性達「キャ〜〜〜!!!!!!」
玲李「?!?!」
突然、女性達の黄色い歓声が聞こえ、私はビクッと肩を弾ませる。
玲李「な、何!?」
何事だ、と私は反射的に振り返った。
そこで見たのは、校門の前に大勢の女性が集っており、しかも警備員付きだった。
すると、たくさんの歓声の間を一人の男子生徒が歩いていた。
赤い髪にスラッとした高身長の男子生徒だ。
どこかのモデルかな、と私は彼を遠目から見た。
…つもりだった。
?「おい。」
急に上から声が降ってきたことに気が付き、私は見上げた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
相性のいいキャラ
天花寺翔
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トキヤlove - 倉野柚稀さん» こんにちは 返信ありがとうございます。検討中ってことは、更新が近いってことですか?楽しみに待ってます。 (2017年8月3日 18時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
倉野柚稀(プロフ) - トキヤloveさん» こんにちは!応援ありがとうございます(*^^*)Freeの更新再開も現在検討中なのでそれまでお待ちください! (2017年8月3日 16時) (レス) id: 14d16b7a38 (このIDを非表示/違反報告)
トキヤlove - はじめましてトキヤloveと言います。続きが気になります。free!も更新再開楽しみに待ってます。頑張って下さい。 (2017年8月2日 23時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:倉野柚稀 | 作成日時:2017年6月26日 1時