Diamond Girl 【10】 (ページ28)

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アンコールの時だった。

メンステからファンサをしながらゆっくり歩いてきたきょもと目が合った。

マイクをゆっくりと降ろし、私の顔をじっと見つめた後

ステージを降りて、私が居るスタンドの席まで走って来た。

京本｢Aｯ……ごめんっ、本当にごめんっ…戻ってきてｯ……｣

苦しいぐらい抱きしめてくれるきょもに涙が止まらなかった。

｢心配かけてごめん…帰らなくてごめん…
私の分まで頑張ってくれてありがとう、ずっとここで見てたよ……｣

今まで見た事なかったこんなに泣いているきょもを。

私を逃がさぬようにしっかりと抱きしめている。

ごめんね、居なくなったりしないから。

客席に来たきょもに気付いたメンバー皆がスタンドの前の花道に集まる。

樹｢Aっ！！！！｣

樹に名前を呼ばれ更に涙が溢れる。

客席に6人全員来れないので、私がステージに上がると1番に樹が抱きしめてくれた。

樹｢無事で良かったっ……｣

｢心配かけてごめんっ…連絡、しなくてごめんっ…｣

樹｢ううん、無事で居てくれただけで十分……｣

ジェシー｢A……｣

｢じぇしっ…｣

名前を呼び終わる前に力強く抱きしめられる。

ジェシー｢マジで……夢みたいっ…Aが居るっ…｣

心配してくれていた皆の表情を見ると涙が止まらない。

メンバーひとりひとりに抱きしめられ、私含め皆号泣でファンの皆も泣いていた。

｢北斗、マイク借りてもいい？｣

北斗｢うん｣

｢ファンの皆さん、スタッフの皆さんそしてメンバーの皆
本当にご迷惑、ご心配をおかけしました。
怪我は完全に治りました。だからまた…次はステージに立たせてください。
待っていてくれてる人が沢山居て私の為に涙を流してくれる人が居て私は本当に幸せ者なんだな、と身に染みて感じました。
私がSixTONESを辞める事はないし、パフォーマンスを辞める事もありません。
こんな自分勝手な私を応援してくれて、着いてきてくれてありがとうございます。
これからも今まで以上に迷惑をかける事もあるかもしれません、それでも着いてきてください……愛して下さい……。
皆に黙って今日来てたから驚かせてしまってごめんなさい、皆さんもパニックになったでしょ
メンバーの皆にも黙ってたから……驚かせてごめんね笑
やっぱり私の生きる世界には6人は勿論、ファンの皆も必要不可欠だよ｣

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