Diamond Girl 【10】 (ページ15)

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優しさの喧嘩ページ15

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森本｢A、今日なんか調子悪い？｣

｢ごめん｣

今日は7人で仕事があり、予定より少し早く終わったんだけど Aから｢新曲の振りを教えて欲しい｣と言われレッスン室で振りを教えていた。

けど、Aの調子がいつもより悪い。

いつもならすぐ覚えられる振り付けも今日は時間がかかっていてなかなか体が覚えてくれないっぽい。

俺が何回教えても｢ごめん｣と言って黙々と踊り出す。

森本｢A、ちょっと休め｣

｢ううん、いい。まだやる｣

森本｢これ以上はダメだよ、もう3時間も踊り続けてる｣

｢…大丈夫｣

京本｢A、帰るよ｣

Aと俺は2人で事務所に残るから、先に他のメンバーはAの家に行ってたんだけど、帰りが遅いAを心配して飛び出して来たんだろう

部屋着のきょもがドアにもたれかかっていた。

｢まだ踊りたい、覚えたい｣

京本｢皆心配してる、今日はもう終わろう｣

｢あと少しだけ…｣

京本｢Aの少しは全然少しじゃないの分かってるから｣

｢…でも遅れをとりたくない｣

ドラマ撮影やモデル活動で俺らより少しダンスレッスンに来れていなかったA。

確かに焦る気持ちも分からなくはない。

京本｢女だから体力も体つきも俺らとは違うんだよ。
だから帰って休めって｣

その瞬間乾いた音がレッスン室に響いた。

頬を抑えるきょも

走ってレッスン室を出ていくA

森本｢きょもっ……大丈夫っ｣

京本｢…うん｣

森本｢あんな事言ったらAが怒るって分かってるのになんで…｣

京本｢休ませる為だよ、こうでも言わないとA一生ここに籠ってる｣

森本｢きょも…｣

京本｢追いかけてあげて俺は後で行くから｣

森本｢分かった｣

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