Diamond Girl 【10】 (ページ2)

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滅法弱いものページ2

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今日は俺とAが出演するドラマの撮影の日。

北斗｢なーにしてんの｣

｢連絡返してる｣

携帯から目を離さず、ぶすっとした顔でそう答えたA。

多分俺がさっきまでA放ったらかしで共演者の人達とワイワイ話してたからだろう…。

分かりやすいなぁ…笑

Aが夢中になっている携帯にメッセージを送信してみる。

何怒ってんの?

すると、俺のメッセージに気付き一瞬黒目が揺らいだものの、すぐさま返信してくるA。

別に怒ってない
嘘ばっかり、俺と目合わせてくれないじゃない
それは
ごめん

北斗｢ふはっ笑｣

怒ってても素直なAに思わず吹き出してしまった。

｢何笑ってんの｣

北斗｢いや、Aが素直すぎて笑｣

｢意味分かんない｣とまだ不機嫌モードなA。

ほんとにうちの姫は困りますな……笑

北斗｢ごめん、放ったらかしにして｣

Aの頭にぽん、と手を置くと久しぶりに交わった瞳

｢……遅い！だから北斗はモテないんだ！｣

Aは座っていて俺がその横に立ってるから、へそ辺りをボカスカ殴られる

挙句の果てにモテない事実を突きつけられる始末…笑

北斗｢いいよ俺、モテなくても｣

｢かっこつけんなメガネ｣

北斗｢そのちょくちょくしてくるメガネイジりなんなの？笑
メガネじゃないのよ、前からずっと笑｣

｢私にはずっと見えてるもん、メガネ｣

京本と一緒に居すぎておかしくなったんだな、こいつも←

｢けど別に北斗モテなくていい｣

北斗｢なんでよ笑俺もモテさせてよ｣

｢モテるとさっきみたいに構ってくれなくなるからモテなくていい、ずっと陰キャで居てよ｣

北斗｢どうしよう、全然嬉しくない｣

｢けど綺麗な顔だからなー…ずっと変顔で居たら？｣

北斗｢変質者？俺｣

｢こんな感じ？｣と渾身の変顔を見せるときゃっきゃと子供みたいに笑うA。

何度も見てる筈なのにAの笑顔には滅法弱い。

｢ねぇ北斗、もう1回｣

なんて笑いながら言われたらNoなんて言えるわけなくAの望みをなんでも叶えてしまう。

ジュニア時代、穴が空いていた時期が今では考えられないよ。
まぁそれは俺の勘違いから引き起こしてた訳だけど…笑

その話はまた後ほど…。

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