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20話 ページ22








ジンが言ったのはこうだ。


組織のハッカーとして使えそうな女がいる。という情報を得た組織の人間は、あの日家に乗り込み、居合わせた両親を拉致し、殺した。

その意図は、私に人を恨ませる為。

人を恨み、憎んだ私が、その憎しみをはらすために組織の力となると、考えたのだ。

ジンは、止めた。

そこまでして、この組織に表の人間を、ましてやまだ15歳の女を入れる必要はない、と。

だが組織の方針は固く、逆らう術もないままジンには私を組織に連れて来いという指示が出され、あの日、ジンが私に声をかけたのだ。





止められなくて、すまない

そう言ったジンは見た事のない程、顔を歪めていて胸が痛くなった。



『…ジンが殺したんじゃ、ないんだよね?』

「…あぁ。ウォッカでもベルモットでもない」

『そっか…ジンは初めから、私を心配してくれてたんだ』



安心したー!とため息をついた私に目を合わせようとせずにもう一度、小さくジンが謝る。




『ジンは、悪くないから、謝らないで』

「…俺が、憎くはないのか」

『うん。私が憎いのは、お母さんとお父さんを殺した、その人だけだよ』

「ここを、出て行くか、?」

『ううん。…ジンには理由は何であれ、拾ってくれた恩があるし、私を心配してくれる貴方に何かを返したいから、ここで仕事を続けるよ。…それに今更、どこにも行くところなんて、ないよ』





ふっと笑った私を見たジンは複雑そうな表情を浮かべた。



「…ひとつ、お前に仕事を依頼する」

『…なに?』

「お前の両親を殺した奴だが、NOCの可能性がある。その尻尾を掴めるか?」

『…報酬は?』

「…奴の命だ」



“仇を打ってやる。その為に力を貸せ”
そう、言われている気がした。



「できるな?…コードネーム」

『…勿論だよ。ジン』








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- この作品が大好きです。更新頑張ってください (2021年8月5日 19時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
いぬうえ - 愛丸さん!見ました(/ _ ; )すごくすごく素敵に書き上げて下さっていて、もう感動です(;_;)!タイトル出して頂いて全然大丈夫です! (2019年10月12日 2時) (レス) id: b1ba27b6cb (このIDを非表示/違反報告)
愛丸(*´∀`)(プロフ) - この小説のタイトルって、私の作品でお出ししても大丈夫でしょうか? (2019年10月11日 22時) (レス) id: ff7339904f (このIDを非表示/違反報告)
愛丸(*´∀`)(プロフ) - いぬうえさん» できました!!  名探偵コナンの夢主のイラスト集!!   という、イラスト小説に載せてます。調べたら出てきますよ(*^^*) (2019年10月11日 22時) (レス) id: ff7339904f (このIDを非表示/違反報告)
いぬうえ - 愛丸さん!ありがとうございます!たのしみにしています(o^^o) (2019年10月11日 19時) (レス) id: b1ba27b6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いぬうえ | 作成日時:2019年10月11日 15時

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