メイズ・ランナー (ページ8)

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メイズ７ページ8

「お…ろ…！」

もぅ…

だれぇ…

私の眠りを…妨げるのは…

「お…い！起きろ…A！」

『んぅ…』

ニュ「起きたか？もう朝だぞ。」

『んんっ……ニュート…おはょ…』

ニュ「ほら、早く起きて飯食ったら、自分の仕事につけよ？」

『はぁ…い…』

ニュートは朝から元気だな～…

なんて、呑気なことを考えながら朝食を摂り

みんなの破けた服を縫うことにした。

『何をしたらこんな破け方するのかな？』

ニュ「まぁ、ランナーの服だから仕方ないさ。大変なんだよ。」

ニュートや、ザートが作業してるとこで

私も自分の仕事をしていた。

もちろんそこには、トーマスも居た。

ト「壁をよじ登った奴は？」

ニュ「居るけど…ツタが途中までで諦めた。登れたところで行き止まりだし…」

ト「ボックスはどうなんだ？今度上がってきた時に…」

ニュ「とっくに試したさ。誰かが乗っていると動かない。」

ト「あぁ。だけど1回だけじゃ…」

ニュ「だから試したって。何度も。僕を信じろよ。思いつく限りの手は尽くした。出るには迷路を抜けるしかない。僕らの力になりたいか？」

トーマスは静かに頷いた。

するとニュートは、トーマスに籠を投げた。

ニュ「ほらっ…肥料を掘ってきてくれ。」

トーマスも渋々といった感じで、森へ入っていった。

『なんかトーマスって好奇心旺盛だよね〜』

ニュ「あぁ…」

好奇心旺盛な危なそうな人。

それが私の中でのトーマスの第一印象だった。