メイズ12 ページ13
しかしお昼を過ぎた頃から雨が降り出した。
こういう時は何か嫌な胸騒ぎがする。
皆が屋根の下に集まった。
少し寒くて…体を擦りながら寒さに耐えた。
ト「もう帰ってくる時間だろ?間に合わなかったらどうするんだ?」
たしかに…もう帰ってきてもいい時間…。
けどミンホも、アルビーも、帰ってくる様子がない。
ニュ「いや間に合うよ。」
ト「でももし遅れたら…」
ニュ「遅れないさ…。」
そう断言しているニュートの顔は
自信があるように見えたけど…
少し困惑の色もあるように見えた。
『うぅ…寒い……』
ニュ「大丈夫か?」
『うん…大丈夫。ちょっと寒いだけ…』
ニュ「僕ので悪いけど、これ着とけよ」
と、ニュートは私に自分の着ていたパーカーを脱いで渡してくれた。
『えっ、いや、いいよ…それ脱いじゃったらニュートが寒いでしょ?』
ニュ「僕は大丈夫だけど君は女の子だろ?体を冷やすのは良くない。 ほら、だから着とけ。」
そう言って、パーカーを私の手に握らせた。
『ありがとう…じゃあ着させてもらうね。』
ニュ「ん…。」
ニュートが着ていた事もあり…
まだ体温が残ってて温かかった…。
外はまだ雨が降ったままだ。
早く…止まないかな…。
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作者名:こたゆの | 作成日時:2019年1月31日 5時