メイズ・ランナー (ページ12)

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メイズ１１ページ12

『ん……』

今日は自然と目が覚めた…

起き上がると、目の前に見えたのは

ミンホとアルビーが迷路に入り

それ見送っているニュートの姿だった。

『(どうしてアルビーが……？)』

見送りが終わったニュートが帰ってきた。

ニュ「A？珍しい…今日は自分で起きれたんだな？」

『ニュートの目覚ましが無くても起きれるもん♪』

ニュ「そっか？…起こすのは、僕の楽しみだったりするんだけどな((ﾎﾞｿｯ」

『ん〜？何か言った？』

ニュ「いや…なんでもないさ((ｸｽｯ」

何か言ったように聞こえたんだけど…

気の所為だったのかな？

ニュ「さぁ、それより皆も起きてきだした頃だし、そろそろ朝食を摂ろう。」

『そうだね！』

後で思い出したけど、何故アルビーが迷路入ったのか聞くのを忘れてしまっていた。

あれから朝食を摂り、自分の仕事へと皆行った。

私は、そんなに毎日毎日お仕事があるわけではないので、

今日はニュート達のお手伝いをすることに。

ニュートと、ザートは木こりをしていて

私はその木の周りの土を掘ることにした。

そしてその横にはチャックとトーマスも居た。

ト「でも…なんでアルビーが迷路の中へ？彼はランナーじゃないだろ？」

私も気になっていた事を、トーマスが聞いてくれた。

ニュ「状況が変わった。日没までにベンの足跡を辿らないといけない。なぁ、手伝えよ。」

ト「ベンが刺された場所まで行くのか？それって危険じゃ…」

ニュ「アルビーなら心配ない。大丈夫。誰よりも利口だ。」

たしかに…最初一人で１ヶ月生き抜いたんだもんね…

ト「それ、どういう意味だ？？」

そっか…トーマスが知ってるわけないよね。

ニュ「君も話は聞いてるだろ。ボックスで毎月新人が送られてくるけど、1番先に来た奴がいる。そいつはたった一人で…最初のひと月を生き抜いた。」

ニュートは作業をしながら淡々と答えていた。

『それがアルビー……』

ニュ「生半可じゃない。その後次々と仲間が送り込まれてきて…彼は知った。ここで1番大切な事は、皆の連帯だってな。助け合って生きることだ。」

ニュートが一通り説明し終わると、

トーマスはニュートの手伝いをし始めた。

ニュ「ふっ…いいぞ新入り。その意気だ。」

少し嬉しそうに、ニュートはトーマスの様子を眺めてた。