実況者と一般人 (ページ29)

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17日目ページ29

『キヨさんてその量のお肉とご飯どこに行くんですか…?』

キヨさんとのご飯は2回目だけどやっぱり驚く
私が1杯のご飯を食べ終わる頃に、彼は4杯目のおかわりを貰っていた。

フジくんの2杯が少なく思える。

｢俺の胃ブラックホールだから。
まだいけるよ。｣

｢お前の食いっぷり見てるだけで胃もたれしそうだべや…｣

｢もー、しょうがねぇなそんな言うならやるよ!｣

ぽい、と焼いていたお肉をフジくんのお皿に
入れた

｢おい!いらねぇよもう!｣

｢Aにもやるよw｣

言って私の口にお肉を近付けられた

『もういいですっ!!』

しかもこれじゃ世のカップルがしてる
゛あーん゛になるし、しかも関節キス…

｢なになに?これじゃ関節キスじゃーんとか
思っちゃってんの?w｣

!!
図星をつかれて顔が熱くなって思わず俯いてしまった

｢! そ、そんな真面目に受けとんなよ!
冗談だし…｣

『へ、冗談…
そうですよね!!ごめんなさい私…!!』

そうだよ、冗談に決まってんのになに間に受けてんの私?!
すごい恥ずかしい…

いつの間にか引っ込まれてたお肉はキヨさんの口の中にあった

『ちょっと、お手洗い行ってきます…!』

顔の熱を冷まそうとそう言って席を離れた

･･････････

『ふぅ…落ち着こう私。』

でもあんなカッコいい人にああいう事されれば
誰だって照れるよね…
キヨさんも少しは自覚してほしいな

ああいう冗談、他の人にもするのかな…

もや

(もや?ってなに??)

なんか変な感じ。
まぁもう落ち着いたし、そろそろ戻らなきゃ。

･･････････

｢Aちゃんおかえりー｣

『ただいまっ
あれ、キヨさんは?』

｢なんか電話来たみたいで話に行ったよ｣

『そっか』

キヨさんの顔みたらさっきの事思い出してまた赤くなりそうだし、ちょうど良かったかも。

｢さっきさ、なんで赤くなってたの?w｣

『え?!い、いま聞きはるん?!』

思わず驚いてオーバーリアクションになってしまった…

｢Aちゃん方言出てるよw
そんな驚かなくてもw｣

『あ…』

｢もしかしてAちゃん、キヨの事好きなの?｣

『えぇ、急に言われても…
…分かんないです、
私あんまり恋愛した事ないから…』

恋愛ってドキドキしたりするものだよね…?
少女漫画で見たやつ…

｢そっかぁ～
好きになった人とかいないの?｣

『多分…いない?です…
いい年してヤバイですよね…』

フジくんとこんな話するとは思わなかったなぁ