13日目 ページ23
『ん〜…』
休みだと言うのに
いつも通りの時間に起きてしまった。
『二度寝しようかなぁ…』
スマホを確認すると、何件かの通知が
『あ、レトさんからだ…フジさんからも来てる』
昨日あんな帰り方しちゃったのに、恐らく
キヨさんから話を聞いたんだろう。
Aちゃん大丈夫?と来ていた
2人に«大丈夫です。昨日は何も言わずに帰ってしまい、すみませんでした。»と送る
昨日の事を思い出したら
二度寝する気なくなっちゃったや…
朝ごはん作ろうかな。
顔を洗って、着替えを済ますと電話が来てる事に気付いた。
恐る恐る見ると、フジさんだった
『も、もしもし…』
「あ、Aちゃん?おはよう」
『おはようございます…
あの、昨日はほんとにすみませんでした…』
「キヨから話聞いたよ。
いきなり帰っちゃってビックリしたけど、
そんなので怒ってないから安心してよw」
『はい…』
ほんとにこの人達は優しいなぁ…
「取り敢えず大丈夫みたいで安心した。
今日さ、急なんだけど会えるかな?」
『え?!あ、今日は休みなので大丈夫ですよ。』
「良かった!
じゃあお昼頃にAちゃんの家に行くね」
『え、悪いですよ!
フジさんも近い場所にしましょう!』
「ははっ!俺実はキヨの家に泊まってるんだ。
だから大丈夫だよ。
じゃあ昼過ぎによろしくね。」
そう言って切れてしまった。
昨日の出来事から逃げるように寝て、朝起きたら全部夢だった。
なんて思いたかったけど
今の電話も、Lineや着信履歴から全てが現実だと突き付けられる。
時計は7時を少し過ぎていたけど
約束の時間まではまだ余裕があった
『取り敢えず、ご飯かな…』
簡単にパスタとスープを作って
いただきます。
と小さく手を合わせた
時計と外からの音以外聞こえない部屋で
食べながら考えていた
どうして私なんかがストーカーされてんだろ?
私なんてどこにでもいるただの一般人なのに…
あ、そうだ。
あの人のLineと番号拒否しとこう…かな。
スープを1口飲んで、スマホを触る
そういえばあの人からもなんか来てたなぁ…
怖いけど、一応確認しとこう。
トークを開いて、驚愕した
『…うそ。』
«おやすみ、Aちゃん。»
その下には私が寝ている写真が添付されていた
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作者名:Rei | 作成日時:2018年8月22日 4時