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11日目 ページ18

キヨさん家の廊下まで出て
恐る恐る、電話を出てみる


『…はい』


「ねぇ、さっきの男誰?」


『っ?!』


聞き覚えのある声だった。
だけど向こうはLineの電話しか知らないはず…


『どうして、この番号…知ってるの?』


「それは内緒。それで、さっきの男誰?
まさか彼氏?Aちゃん彼氏いないって言ってたよね?」


さっきの男、は多分フジさんの事だ。


『…ただの知り合いだよ。』


「ほんとに?結構仲良さげに見えたなぁ

…さっき俺が送って行くって言った時もさ、電車すぐ来なかったよね?Aちゃん嘘ついたし。ちょっと疑っちゃうなぁ」


…見られてた?
背筋がゾワッとした


『…というか、それを聞くためにわざわざ個人番号に掛けたの?』


「Lineのだと名前出ちゃうでしょ?
そしたらAちゃん出ないからさ。」


淡々と発言する彼はハハッと笑っているが
笑える事は何一つ無い、そもそも迷惑だ。


『私っ、もう寝るから切るね!!』


気味が悪くて、1秒でも早く切りたくて
通話を終わろうと切るボタンを押しかける。


「まだ自分の部屋帰ってないでしょ。嘘つき。
男と部屋にいるから切るの?」


ツー、ツー

そのまま押したボタンは反応し
耳元で通話の切れた音だけがする
なんで、なんで知ってるの…
どこから、いつから見てた…?

気持ち悪い…



「なに、今の会話?」


ハッとして振り向くと
部屋にいるはずのキヨさんが居た

聞かれてた…?


『え、っと。お客さんからでした』


へら、と頬をあげるだけの笑みを見せた


「お客さんて個人番号も知ってるもんなの?」


心做しかキヨさんの表情は怒ってた


『普通は無いんですけど、ね。
ほんとに仲良いとあるみたいですけど…』


「…ちょっと内容聞こえたんだけどさ
ストーカーされてない?」


ドクッと心臓が跳ねた


『…やっぱり、そうなんですかねぇ
数日前、なんで知ってるんだろう。
って話されるの内容が多かったんですけど…
偶然だと思ってたんです』


「もう辞めなよ、副業。
それ以上働いてたら危ねえよ」


正論を吐かれ、何も言えなくなった私の脳裏に
ある事が過ぎった
このまま此処にいたら、キヨさん達にまで
迷惑が掛かる。


『あ、あの。私帰ります!』


急に動き出した私に少し驚きながらも
キヨさんは私の手を掴んだ


「いや、今1人になるのは危ねぇだろ!
此処にいろよ!」


『でも、このままじゃ迷惑掛けます!!』


キヨさん手を振りほどいて、そのまま
自宅へ戻った。



「くそっ…」

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設定タグ:最俺 , キヨ , ゲーム実況者   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Rei | 作成日時:2018年8月22日 4時

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