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6日目 ページ11

『キヨさん酷い…
ほんとに怖かった!!』


お化け屋敷を抜けた私は余りの怖さに
腰が抜けかけておばあちゃんみたいだった

キヨさんは爆笑しながら
私を撫でる、からちょっと許した。



「だってあんなビビると思わなかったし
あーなんまら面白かった…」


ひぃひぃ言いながら呼吸を整えて
思い出してはまた爆笑される…


5分くらいこれの繰り返しだった


暗い所がもうダメなのに、それに加えて
脅かし要素は卑怯だ

でも私、ずっとキヨさんにくっついちゃってた

思い出すとすごく恥ずかしいし
なん失礼な事しちゃったんだろ…


『あの、お化け屋敷の時
ずっとくっ付いててごめんなさい』


取り敢えずそれだけは謝ろう…


「あー、まぁ俺が有無を言わさず入ったし
…別に嫌じゃなかった。」


キヨさん心広すぎ…!


「じゃあお詫びとしてあれ乗ろう」


駅からでも大きかった観覧車。
え、あれ乗るの?
カップルばっかりだよ…

キヨさんは私でいいのかな?
もっと可愛い子とか、好きな人と乗ればいいのに。


「2人お願いします」


私たちは赤色の観覧車に乗って
店員さんに見送られた



『すごい、綺麗…』


気付くと夕焼けになっていた空と
赤色に染まった海、ライトアップされた橋が
全部見えた

昨日初めて知り合った人と乗ってるなんて
おかしな話。

でも、なんだか別世界を見てるみたいだった。


『今日楽しかったな…』


独り言のつもりで言った言葉が
そのまま消える事は無かった


「また来よーぜ」


振り向いた私の目には
夕陽に照らされたキヨさんが笑っていて
太陽そのものに見えた。

景色を見ているキヨさんの横顔が
1番綺麗だった



その後も他愛無い話をしてたら
いつの間にか下に着いてて


軽くご飯を食べて
(キヨさんは軽くじゃなかったけど)

私達は家に帰ることにした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『今日はありがとうございました
ホントに楽しかったです!』


「なら良かった、下見付き合ってくれて
ありがとな。」


『お役に立てたなら良かったです。
じゃあ、おやすみなさい』


おやすみ、と返したキヨさんは
自宅に戻っていった。隣だけどね。


なんだか長くもあり短くもあった休日だった。
明日からまた、頑張れそう…


『…やっば、Line返すのすっかり忘れてた!!
流石にやばいよね…』





お昼ぶりに触ったスマホの画面には
Lineの着信と通知がおぞましい程来ていた…

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設定タグ:最俺 , キヨ , ゲーム実況者   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Rei | 作成日時:2018年8月22日 4時

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