ep.11 ページ13
体が重い………
「……ここ…どこ」
暗闇の中で自分が横になっているのか、座っているのかもわからない
……もしかして家に着いてすぐ寝てしまったのだろうか
「……あ、……がっ…こぅ」
時間やばいかも
とりあえず起きないと
「………え…」
何故か両腕が全く動かない
「あ………にこ…れ……」
ギシギシギシ
一体どうなってるの…
「……あぁ！起きたあ！！」
突然響いた声にビクッと肩が揺れる
誰でもいい
「……たすけ…」
パチッ
スイッチを入れたような音と共に部屋が明るくなった
あまりの眩しさに目を渋らせる
生臭い
鉄のような匂いがする
だんだん目が慣れ始め
後ろを横目で確認すると椅子に縄で両腕を縛り付けられていた
ここは、何処かの廃工場だろうか
「あんまり起きないから死んだのかと思ったよぉ」
声
男の…人？
ゆっくり顔を上げ声の主を見た
「……だれ」
「あれぇ？もしかしてAちゃんってニュースとか見ないタイプ？」
なんの話をしているの
「最近テレビとかで名前とかも出てるし
人気絶好調だと思ったんだけどなあ」と呟くそいつに異常に腹が立つ
「あんた、自分が何してるか分かってんの」
「おいおい、そんなに怒んなよ
こんな形になっちゃったのは本当に悪いと思ってるって」
ははっと笑う
その表情に既視感がある
こいつ、何処かで……
「……何が目的」
「おっ、物分かりがいい
でも言えない
Aちゃんが
自分の力に気付くまで……な」
突然
昨日見ていたニュースを思い出した
こいつ
まさか
「あれ、なんか思い出したって顔してんな
やっと誰かわかってくれたあ？」
その言葉が確信をついているようで
急に怖くなった
なんで……
「君………一年生の……！？
死んだはずじゃ……っ」
「あー、うん
そういうことになってるよねー」
淡々と話す彼の表情は笑ったままだった
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い - 更新待ってます... (2022年9月9日 7時) (
レス) id: ff5314d6ac (このIDを非表示/違反報告)
凛 - リンさんの作品本当に好きです。もっと書いてほしかった… (2019年7月29日 14時) (レス) id: ebdf001a72 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 紅夜桜さん» 粗末な手描き絵ですが何よりでございます！こんな駄作でよければ今後とも宜しくお願い致します！！ (2018年7月15日 1時) (レス) id: 8630fb1976 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜桜(プロフ) - 変態なのに公式超有能で滅茶苦茶イケメン……それを改めて感じさせられる小説でした！しかも画像がちょくちょく入るのでより世界欄が見えてきて話に集中できます！ とても面白く更新楽しみにしているので頑張ってください！ (2018年5月21日 23時) (レス) id: f87f1f778d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - カルーアさん» そんなそんな！！恐縮です！！こちらこそ閲覧していただいてありがとうございます！これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (2018年5月3日 16時) (レス) id: 86f7ff4636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リン | 作成日時：2017年12月8日 5時
