18歳[2] ページ2
.
あれから毎日学校に行くようになった。
朝はいけなくても昼ぐらいに行き、放課後の文化祭の準備をした。
「竜胆くんって意外に責任感あったんですね」
「は?俺らこの辺でなんて言われてるか知らねぇの?」
「『六本木のカリスマ兄弟』?面倒見が良かったんですね」
全然面倒見とか良くねぇけどAに会いに来てるなんてまだ悟られたくない。
「てかよー、タメなんだからその言葉遣いなんとかならねぇの?」
「んー。癖と言いますか」
「彼氏の前じゃちげぇじゃん」
「それはそうですが」
「次敬語使ったらジュース1本奢りな」
「え!?あ、いや、わかり…わかったよ」
「帰んぞ。外暗ぇし、彼氏と帰らねぇなら送ってやるよ」
「今日は彼塾だからいないけど。竜胆くんって意外と強引だよね」
「そ?」
一緒に帰る口実を作り歩いて帰った。
「あれ?竜胆じゃん」
帰る途中兄貴に捕まってしまった。
「げ」
「なーにその顔。最近学校行ってるのはその新しい彼女の為?」
「か、彼女じゃねぇし」
兄貴の顔が驚いてるのがわかった。
「竜胆くんお兄さん来たから私はここでいいよ」
「いや、マジで夜道は危ねぇし」
「ふーん」
面白いのを見つけた顔をしている兄貴を軽く睨みAの手を取って歩き出した。
「じゃあね〜」
兄貴がニヤニヤと手を振っていた。
「えっと、さようなら」
律儀に兄貴にお辞儀して歩き出す。
「竜胆くん…あの、手」
手を繋いでた事に気づき慌てて手を離した。
「悪ぃ」
「竜胆くんは弟属性だね。可愛い」
「うるせぇ」
赤くなる顔を見られたくなくてそっぽを向いた。
家の前まで送り去ろうとするAを呼び止めた。
「連絡先」
「ん?」
「教えるから、文化祭の事とか…あと変なのに絡まれた時とか連絡しろよ」
「竜胆くんの周りぐらいだよそんな物騒なの」
笑いながらも連絡先を教えてもらえた。
「ありがとう。また明日ね」
「おう」
家に入るのを見届けて来た道を戻った。
ついでに機嫌がいいのでたむろってた不良をボコボコにしてこの辺に居んじゃねぇよと追い払った。
129人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月華(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けたなら良かったです!他のお話で気に入って貰えるのがあると良いんですが。 (2022年9月13日 7時) (レス) @page28 id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - メチャメチャ楽しかったな〜(^^)他のお話も読んでみようと思います(^^) (2022年9月13日 1時) (レス) id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ふらんそわ。さん» コメントありがとうございます。竜胆は子供と肩車似合いそうだなって勝手に妄想しました😁 (2022年4月4日 8時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 私も竜胆に肩車してほしーなー…😏 (2022年4月4日 1時) (レス) id: ce685a0196 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月華 | 作成日時:2022年3月11日 0時