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抱きしめたAがまた俯いてしまった。
「でも蘭ちゃん付き合えないって……私をだ…抱けないって」
「あー、また巻き込んだら怖ぇのと…付き合ったらキスしてぇし、抱きしめてぇし、抱きてぇじゃん?でもお前にとってはトラウマだろうし思い出して傷つけたくねぇから」
絡まった糸を解くように想いを伝える。
「いつか誰かとそういう事になって思い出したり上書きされるなら相手は蘭ちゃんが良い」
顔を赤らめながら紡ぐAに胸が高鳴った。
「っ!!お前さぁ、俺すげぇ我慢してんだけど」
「……蘭ちゃんで全部上書きして」
こいつには一生敵わねぇなって思った。
「A」
顎に手をやり顔を上げさせキスをした。
「んっ!」
その先もって期待したくなるがまずはこいつが元気になるのが先だな。
「今日はここまでな!俺らはゆっくり進もうぜ」
「…うん!」
はにかむようにやっと笑顔になった。
「A大好きだよ」
「ふふっ。昔と逆だね」
昔はAが一方的に言うことが多かったもんな。
「お前からは言ってくんねぇの?」
「蘭ちゃん大好きだよ!!」
あの頃と変わらない笑顔に心が温かくなる。
「A愛してる。今度は絶てぇ守るから、ずっとそばにいろ」
もう一度唇を合わせた。
〜fin?〜
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月華(プロフ) - 霧菜さん» 初コメントありがとうございます。霧菜さんに気に入って貰えたなら良かったです。 (2022年5月2日 18時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
霧菜 - 最後、泣きそうになりました。神作品です。 (2022年5月2日 17時) (レス) @page39 id: fd52a6e4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年2月22日 23時