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Aの気持ちはわかってた。
13歳の時の気持ちも残ってるが17歳のAにも惹かれた。
近づかない方が良いとわかっているのに手放せずにこの曖昧な関係を続けていた。
でもそろそろ終わらせるべきなのかもしれない。
Aが段々と昔を思い出しかけていた。
未だに思い出す。
病院で横たわるAの姿。
どれだけの恐怖があったのだろうか。
今まで不良とは関わったことのなかったAが俺と関わったことで巻き込まれた。
あんなか弱い力で男達に抑えつけられてどれだけ絶望しただろうか。
これ以上一緒にいたら俺も男でいつかあいつを傷つける。
好きだから触れたい。
好きだからキスしたい。
好きだから抱きたい。
好きだから傷つけたくない。
「宿題終わったご褒美にツーリング行くか？」
「行きたい！！」
離れた場所で灰谷兄弟の事も知らない場所の海
初めて外で2人並んで歩いた。
「蘭くん！水着持って来たら良かったね」
「もうクラゲだらけだからやめとけ」
「残念」
なんて切り出したら良いのかわからず結局Aの言葉を待ってしまった。
「………蘭くん……好き…」
最低だな俺
「悪ぃ。Aは俺と一緒にいたら不幸になる」
「今私は一緒にいれて幸せだよ？それじゃダメなの？」
「……俺はお前を抱けない」
「……そっか」
溢れる涙を拭う事すらしてやれない。
「Aごめんな」
バイクに跨り無言のまま家まで送った。
背中に感じる冷たさに気づかないふりをした。
夏休み明け、席替えがあり隣の席じゃなくなっていた。
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月華(プロフ) - 霧菜さん» 初コメントありがとうございます。霧菜さんに気に入って貰えたなら良かったです。 (2022年5月2日 18時) (
レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
霧菜 - 最後、泣きそうになりました。神作品です。 (2022年5月2日 17時) (レス) @page39 id: fd52a6e4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華 | 作成日時：2022年2月22日 23時
