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「兄ちゃんメールなんてめずらしいじゃん」
ソファーで横になって携帯をいじる兄ちゃんがめずらしかった。
「んー?」
「兄ちゃんメールめんどくせぇっていつも電話じゃん」
「まあな」
今日はかなり機嫌が良いらしい。
「誰?」
なんとなく相手はわかったけど聞いてみた。
「あいつさ、くだらねぇメールばっかしてくんの。近所の猫が可愛かったとか。すれ違ったオッサンのヅラがズレてたとか」
「アイツらしいね」
「そうだ竜胆〜、今度の日曜の花火大会の日アイツ花火見にうちくるから」
「……オレ居ない方がいい?」
「……居ろよ」
2人っきりの方がいいのか迷ったがまだそこまでの関係じゃないらしい。
「竜胆さぁ、その日メシ買って来てよ」
「どこの?最近気に入ってるイタリアン?中華?」
「いや、祭りのクソまずい焼きそばとかリンゴ飴とか」
「あー、オッケー」
そういえばAは前も祭りの屋台を買い込んでたな。
オレもいんのに2人でイチャイチャしてたのはまだ記憶に残ってる。
(蘭ちゃん!竜胆くん!こっち早く早く!)
(竜胆くんの一口大きすぎ!焼きそば無くなっちゃうよ!)
(蘭ちゃんそれ私のリンゴ飴!)
(2人とも屋台の食べ物なんかって言ってたのにめっちゃ食べるじゃん!)
幸せすぎたあの時間は取り戻せないけど新しくやり直す事は出来るのかな?
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月華(プロフ) - 霧菜さん» 初コメントありがとうございます。霧菜さんに気に入って貰えたなら良かったです。 (2022年5月2日 18時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
霧菜 - 最後、泣きそうになりました。神作品です。 (2022年5月2日 17時) (レス) @page39 id: fd52a6e4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年2月22日 23時