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夏休みに入る直前学校では休み前に恋人をと躍起になった奴らが告白するのが流行っていた。




Aの姿が見えず、校内を探すと窓から人気のない校舎裏にいる二人が見えた。



「……ごめんなさい」



「彼氏いないんじゃないの?とりあえず付き合ってみない?」



「そういうのはちょっと」



「なんで?そういえば最近灰谷蘭と話してるよね?もしかしてお前も灰谷兄弟ともやってんの?」



「っ!!ちが…」



「あいつら顔だけのクセに色んな女食いまくっててずりーよな。俺の相手もしてよ」



「やっ!!」



Aの腕を掴み迫る男の姿に怒りが込み上げ二階の窓枠に足をかけて飛び降りた。



「テメェ何してんだよ」



「っは…灰谷!?」




「灰谷さんだろーが!」



容赦なく顔面を蹴り上げた。



さらに殴り掛かろうとしたら後ろから止められた。



震えながら背後から抱きつくAを振り解くことはできずクソ男を睨み


「金輪際こいつの視界に入んな!」



そう告げると地を這うように男は逃げ出した。



「灰谷くんごめんね。ありがとう」



「お前が謝る必要なくねぇ?」



「私のせいで変な誤解されて」



「は?」



「……私なんか灰谷くんの遊び相手にもならないのに」



「…震えてる」



「え?」



「俺のこと怖ぇんだろ?離れろよ」



「……これはさっきの人の視線と手が怖くて…」



俺から体を離したAに向き合うが手はまだ震えていた。



これ以上俺からは近づく事も出来ず頭を掻いた。



「俺今遊んでる女とかそういう奴いねぇから」



なんの言い訳だよって自分でも思うがAと再会してから他の女を抱く気になれなかった。



「お前をそんな風に思ったこともねぇし」



「……そっか」



俯くAの顔はわからなかった。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷蘭 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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月華(プロフ) - 霧菜さん» 初コメントありがとうございます。霧菜さんに気に入って貰えたなら良かったです。 (2022年5月2日 18時) (レス) id: cb2ce3c237 (このIDを非表示/違反報告)
霧菜 - 最後、泣きそうになりました。神作品です。 (2022年5月2日 17時) (レス) @page39 id: fd52a6e4cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月華 | 作成日時:2022年2月22日 23時

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