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山の中で出会ったAという女の子とはそれからお互いの事を少し話した。
Aには親がいない。どうなったか知らないって行ったほうが正しい。物心ついた時にはもう行方がわからなかったらしい。
山の頂上付近の小屋に住んでるってのも教えてくれた。でも小屋には来るなだって。ちょっと行ってみたかったんだけどな…笑
お兄ちゃんと暮らしてるらしい。ちなみにお兄ちゃんは植物学者で庭師だとか。
他に兄弟とかいる?、って聞いたら俯いちゃったから聞けなかった。まあ人には誰でも言いたくない事の1つや2つくらいあるしな。
風「色々話してくれてありがとな。」
『こちらこそありがとう。私も話せて嬉しかった。』
ふわっと笑うAを見るだけで胸がキュッってなる俺はかなり重症かもな。
『今日はもう帰りなよ、日が暮れちゃうし。それにまた明日も会えるから。』
そうだな。来ていいって許可貰ったし。
風「A、また明日な!」
『風磨こそまた明日!』
Aが戻って行くのを見て俺は山を下った。
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作者名:平社員 | 作成日時:2016年8月14日 22時