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動かない……?
『薬の適合試験に受からなかったの……。っ、だから!……みんなっ…………消されたの………。』
薬?老いない体にされる薬の事か?
風「じゃあAもその適合試験を受けて、受からないと……」
考えたらゾッとした。そもそもこんなの殺人じゃないのか?
よくわからないお兄ちゃんとやらは犯罪を犯してるんじゃないのか?
『でも一つだけ……一つだけ自分の意思を貫く事が出来る方法があるの。』
風「それってどんなほうほ………っ」
その瞬間、俺の唇に柔らかいものが触れた。
それがAの唇だと気づくのにそう時間はかからなかった。
風「はっ……?」
『これで私は幸せなまま終われる……。』
そう言ったAの体は少しずつキラキラと輝きはじめた。
『自分が想いを寄せる人とのキスで、私は夢から醒める事が出来るの。
風磨、ありがとう。本当にありがとう……。』
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作者名:平社員 | 作成日時:2016年8月14日 22時