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俺は怖くなって急いでその家を出た。
写真を持ち出したけど大丈夫……だよな。
『風磨ー!』
今日の話はまるで耳に入ってこなかった。
『今日の花は……、って風磨大丈夫?』
風「ごめん、今日俺ちょっと調子悪いみたい。」
動揺をうまく隠せてるかなんてわからない。
『そっか……。じゃあ今日はもう帰って休みなよ。うん、それがいい!』
そうやって言ってくれるAに迷惑をかけている気がしてしょうがなかった。
本当はもっと話したいんじゃないだろうか。
考えてると何だか急にAが居なくなってしまうような気がして……
風「A、キスしていい?」
俺何てこと言ってんだろう。
Aは動揺して、必死に隠そうとしていた。
そしてもじもじしながらも答えた。
『ごめん……。その、私心の準備が出来てなくて……。』
風「何かごめんな。」
俺もいきなりキスしていい、とか言うなんてどうかしてる。マジで中島かよ…。
でもAは心の準備って言ってたけど、なんか違うような…
まあ考えすぎか。
Aが帰るのを見送って、俺はいつものように山を降りた。
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作者名:平社員 | 作成日時:2016年8月14日 22時