~12~ ページ13
風「失礼しまーす……」
俺は小屋に入った。思いのほか大きくてびっくりした。
部屋は意外と涼しくて快適そう。キッチンとか机とかベットとかもあって、別に何も変じゃないのになぁ……。
風「あれは……」
一回り扉が小さい部屋があった。俺でも屈まないと入れないような小さな扉。俺が興味を持たないわけないだろ。
キィー、と音が鳴る扉を開けると変な臭いがした。
フラスコとかビーカーとか、色んな実験器具が置いてあった。中身が入っているものもある。
風「何だ、これ……」
本?アルバム?みたいなのを見つけた俺は中を開いた。
ページをめくるとそこには数人の名前があった。
男の人、女の人の2人の名前が書いてある隣に俺の婆ちゃんの名前が書いてある。
何だ、昔婆ちゃんが秘密基地とかでも作ったのか?笑なんて思ったのもつかの間。
婆ちゃんの横に書いてある男の人2人と女の人1人の名前の横に
俺の名前があった。
しかも俺以外の名前の上には×が書いてある。
そして全員の名前の下には西暦と日付が書いてあった。
嫌な予感がした。
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作者名:平社員 | 作成日時:2016年8月14日 22時