そのことば with daiki ページ2
[君の世界に僕も生きられるなら
それは素敵な事でしょう？]
いったい誰に向けてこんな素敵な歌詞をかいておられるのやら。
大希は最近売れっ子になってしまった。
私と大希は幼なじみで、彼が音楽で生きていくために努力しているのを一番近くで見てきた自信がある
そんな彼が有名になって嬉しい
嬉しい。嬉しいはずなんだけど。
またか…
常田｢Aどした？そんな険しい顔して｣
今日は、大希にいい曲が作れたから聴いて欲しい。
と呼び出され、大希の部屋に来ている。
呼び出された。といっても、私が進学するために住み始めたアパートの隣にたまたま大希が引っ越してきたので隣の部屋に来ただけなんだけど。
ここまできたら腐れ縁かな。彼の近くを離れたくなくて、就職してからも引っ越せずにいる。
｢……。｣
常田｢…コーヒーのむ？｣
｢いらない。｣
常田｢なんか、不機嫌？｣
｢誰に宛ててかいてるの？｣
常田｢は？｣
新曲が出来たら必ず呼び出されるわけじゃない
きまってこういう 誰かに向けて の曲の時だ
｢この曲の歌詞。誰かに向けて書いてるよね？
こんな甘ったるい言葉。誰に…？｣
この曲だけじゃない。他にも沢山。
困らせることはしたくない。けれどもう耐えられなくなりほとんど八つ当たりに等しい言葉と共に
ボロボロと涙をこぼしてしまった。
常田｢はぁーーーーー。泣くなー。
Aさ、鈍感だよな昔から。天然というか。｣
そういって私の涙を不器用に手で拭う
｢鈍感なのは大希でしょ！｣
ああもうだめだ。
常田｢…確かに。遠回しに伝えたって伝わらねーよな。でも、俺も恥ずかしいんだわ。こんな甘ったるい言葉、直接Aに言うのが。｣
｢…？｣
常田｢まだ伝わんない？
全部Aのこと考えながら書いた歌詞｣
｢それ、ほんと…？｣
常田｢Aさ。部屋が隣なの、偶然だと思ってる？｣
｢え？｣
常田｢Aのお母さんから聞き出すの苦労したんだけど。｣
｢え？？｣
大希は大きく深呼吸をした
常田｢ふー…。
すきです。俺と付き合ってください。
伝わった？｣
耳を疑った。
けれど大希が見つめる先には私がいる。
｢遠回しすぎるよ…嬉しい。ありがとう。｣
常田｢じゃー改めて聴いてください。俺からのラブソング 笑｣
[皆寝ちゃったよ
今夜、世界は僕らのもの]
けっきょくは ほら with satoru→←でんわ with satoru
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若(プロフ) - 50話つづけられたのも、皆さんのコメントのおかげです。改めて、ありがとうございました！ (2020年5月10日 23時) (
レス) id: 3a0de8e383 (このIDを非表示/違反報告)
若(プロフ) - るう＠邦ロックとetcさん» るうさま！初めまして！最近更新できていないのですが、やる気でました！近々更新いたします！コメント、ありがとうございます♪ (2020年4月25日 0時) (レス) id: f6644aa233 (このIDを非表示/違反報告)
るう＠邦ロックとetc(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 11時) (レス) id: c36a2fba5d (このIDを非表示/違反報告)
若(プロフ) - NAOさん» NAO様 初めまして！コメントありがとうございます(；；)！コメントが1番書こう〜！という原動力になっております！楽しんでもらえるよう努めます( ´ ` )♪ (2020年3月16日 7時) (レス) id: 5f56b206e4 (このIDを非表示/違反報告)
NAO(プロフ) - こんばんわ(^^)更新嬉しいです、続編も別のお話も楽しみにしています！！ (2020年3月16日 1時) (レス) id: e31bf3bc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：若 | 作成日時：2019年10月12日 17時
