炭水化物で言ったらパン。 (ページ30)

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ヤジルシページ30

赤side

俺らのグループにおるカップルは、彼女の愛情強めだ。

よく、「彼氏が愛情強めなカップルは長く続く」とか言うけど、彼等に関してはその逆を行っていると思う。
今日の収録でもVを観る神ちゃんは顔を綻ばせ、思わず「顔綺麗やな〜」って声に出てもうてるし、それに対して流星の方は「ははっ」なんて呑気に笑っとる。

「なぁ、神ちゃんあんな感じで寂しいとか思う事ないんやろか」

「まぁ神ちゃんはそんなとこも好き！って言いそうやけどなぁ」

なんて照史はゆうてるけど

そんな事から数日後、俺はたまたま先に2人が戻った楽屋に入る機会を設けた。
中からはなんの物音もせんと、余計に興味をそそられてそっとドアを開けてみる

そこには見たこともないくらいやっっっさしい顔した流星と、その肩にもたれてくぅくぅ寝ている神ちゃんがおった。神ちゃんのほっぺが流星の肩で押し潰されて、ふっくらした唇が余計にもちついている。そうして思わず目を離せなくなって静止してしまった俺は、呆気なく流星にバレた。

「...ｼｰ」

指を口に持っていって俺に訴える流星は、やはり様になっていてイケメンはなにしてもイケメンやなぁなんて場にそぐわない事まで考えてしまう。
2人の時間を邪魔するのは本意ではない。
そっとドアを閉めると、まだスタジオに居るであろうイジれるおもちゃを求めて歩き出す。

うちのカップルはこれからも安泰やな〜なんて呑気な事を考えながら、

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