炭水化物で言ったらパン。 (ページ3)

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TODAY ページ3

緑side

「おつかれさま〜！」

周りに飛び交うその言葉で、この日々の終了を改めて実感する。

終わったんだ。

今日で、＂兄弟＂はおしまい

つまりそれは、俺たちを結びつける大きな理由が消えるという事である。

「流星、おつかれさま」

改めて、座長に挨拶

「神ちゃんも、おつかれ。」

俺も座長。

やから、ちゃんとせんと。
まだみんなが見てる、これから締めの挨拶して、今は打ち上げとか出来ひんからその分ここで..ちゃんと...言わな...

なのに込み上げるのは、言葉じゃ無くて

「ﾋｯ...ｩｸﾞ....」

背中に触れる手が、俺を安心させる。
でも余計に溢れる涙に焦り始めた頃、

「神ちゃん、一緒に頑張ってくれてありがとう

みんなも。冬からずっとありがとうございました！
俺たち、めっちゃいい人達に巡り会えたなって。ほんまに感謝してます。これからもこの経験を大切に、俺たち頑張っていくんで、見守ってくれたら嬉しいです！
ほんまにほんまにありがとうございました！」

こうゆう時、長男ってしっかりしとるなぁ。

なんて関係ないこと考えながら、なんとか涙を収め顔を上げると、みんなは各々会話に花を咲かせていて、もう俺たちを見ている人はいなくなってた。

「流星、ごめんオレなんも言われへんかった..」

「ええの。神ちゃんの気持ち、きっとみんなに伝わっとるよ」

この優しさに、何度助けられたか。

何よりも寂しいのは、こうして流星といられる時間が無くなってしまうことやなんて、誰にも言えない。

..言えるはずがない

＂兄弟＂はあっても、＂恋人＂なんてあるはず無いのだから。