ソヨン ページ7
ソヨンと呼ばれたその女の子は社長に紹介されると、「ソヨンです。よろしくお願いします」と言って深々と頭を下げて真っ赤になりながら目だけ遠慮がちに僕達を見渡した。
髪の毛はストレートで長くて、顔にはまだ少女のあどけなさが残っている。
ソヨンは僕と目が合うと慌てて恥ずかしそうに俯いた。
社長「この子は練習生の中でもピカイチの歌唱力を持っていて、ダンスは踊らずに歌で勝負して行こうと思ってる。きっとすぐに歌の実力を認められるはずだ」
へ〜…そうなんだ…
やっぱり音楽の世界で生きてる以上、そういう話には興味がある。
それは他のメンバーも一緒みたいで、さっきとは違う好奇心の眼差しで見始めた。
社長「ただ、やっぱり最初に注目されなければ聴いてもらえない。他の大手のプロダクションと違ってうちはそれほど力がないからな。…そこで、ホンギだ」
「ほえ？僕！？」
なんでいきなり僕に振るのかわからず、人差し指で自分を指したまま社長を見つめる。
社長が指を組んで体を前に出した。
社長「お前にこの子と恋人になってもらう」
「は？」
今…
なんて？
僕がこの子の恋人に？
他のメンバーもびっくりしたまま息を呑んで僕と社長とソヨンを見てる。
社長「あぁ、言い間違えた、恋人の「フリ」をしてもらう」
「…どうゆう…ことですか？」
社長「つまりだ、これからしばらくの間、ソヨンと2人でデートをしてわざと姿をたくさんの人に目撃されてほしい。マスコミにもだ。そこで当然「ホンギの恋人は誰？」となる。注目が最高潮に達したその時に「この子は事務所の後輩です。先輩としてかわいがってるだけです。恋人ではありません」と発表するわけだ。そして注目が集まった中でデビューさせる」
そんな…
「そんなやり方って…」
社長「汚いか？奇麗事を言うな。注目されるためにスキャンダルをわざと起こすなんてどこでもやってることだ。それに、わざわざお前を使ってこんなことをする意味がわかるか？」
「僕達にも注目を再び集める為…ですか…？」
社長は満足げに微笑む。
社長「そうすれば一石二鳥だ」
僕は拳をぎゅっと握り締めた。
「…出来ません」
社長の眉がぴくっと動く。
「僕には大切な婚約者がいます。彼女を悲しませることは出来ません」
まっすぐに社長の目を見据えた。
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ローズマリー(プロフ) - この先には二人の幸せが待っていると信じて読み進めましたが、凄く切なかったです。 (2015年8月29日 12時) (
レス) id: c5c79aae4e (このIDを非表示/違反報告)
ちさたま(プロフ) - ぴょんさん» そーでーすwツイでもろよすんです^_^ (2014年2月16日 17時) (レス) id: a0ab29c546 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - ちさたまさん» ちえちゃんて、あのちえちゃん？？わぁ、コメありがとうございますぅ！これからも頑張りますんでよろしくお願いしまーす！ (2014年2月16日 16時) (レス) id: 0b2cc0f50c (このIDを非表示/違反報告)
ちさたま(プロフ) - こちらでは初めまして！ちえって言います。やっとここに感想書きますwずっと前から可愛いホンギ大好きです！また他のもの楽しみにしてます (2014年2月15日 16時) (レス) id: 29c0844917 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - あいぼんさん» うふふ (*´艸`*) あいぼんちゃんのホクロ萌えwww そそ、アイちゃんとミナンの話はね、何気にあたしも気にいってるwww 後編も作ったからよろちくー (2013年1月20日 11時) (レス) id: 23b70597e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょん
| 作成日時：2012年12月5日 23時
