STAY～あの時の約束～FTISLAND２ (ページ10)

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傷つけずに生けてけたら・・・１ページ10

～ジョンフンサイド～

あれから…本当に仕事が忙しくなって、Aと会うどころか連絡さえもままならない毎日が続いていた。

それでも、暇があれば電話をかけるように努力はしたし、日本に行く時も少ない時間をぬってでも出来るだけ会いに行った。

ただ、そんな限られた時間の中でゆっくり話しをすることも出来ず、会えば会えなかった寂しさの分だけ体を重ね合わせることしかできなかった。

いつの間にかクリスマスも過ぎ、年も明けた。

実は、いよいよオレ達の日本でのメジャーデビューが決まったんだ。

夢の一つであるメジャーデビューが決まり、オレはもちろん、メンバーも少し戸惑いつつも大喜びで仕事に対する意欲も俄然高まった。

オレは今まで以上に本格的に作曲にも興味が出てきて、暇があれば曲作りに没頭していた。
次々とメロディーが浮かんでくる時もあれば、なかなか進まずスランプに陥ることもあった。

でも、本当に曲作りが楽しくて楽しくてしかたなかった。

気づけば曲作りに没頭しすぎてAに連絡することも忘れることも増えてきた。

オレは…
Aならわかってくれると、理解してくれると、そう信じていたんだ。
いや、そうであってほしいと、勝手に思っていたんだ。

「メジャーデビューが決まったよ！」という連絡をした時も、Aは本当に喜んでくれた。

もう少し…
あと、もう少しで夢が叶うかもしれないから

Aはきっと、余計オレに甘えることが出来なくなってしまったんだと思う

でも、きっとAは待っていてくれる

そう思いたかった。

あの時渡した指輪は、
オレから離れないように…

勝手にAに見えない鍵をかけてしまったんだ

ずるいな……オレ。

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そして、
メジャーデビューに向け、忙しさもマックスという時に、
Aが泣きながら電話をかけてきた。