STAY～あの時の約束～FTISLAND２ (ページ8)

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プレゼント２ページ8

歌い終わるとギターを立てかけ、そっと私の目の前に座るジョンフン。

そしてポケットから何かを取り出して、私の目の前に出す。

ジョンフン「これ、プレゼント。多分、クリスマスも忙しくて会えないかもしれないから…」

それはリボンのついた小さな箱だった。

私の手のひらにそれを乗せると、「開けてみて」と言った。

リボンをほどいて箱を開けると、中にはプラチナのネックレス

……そのネックレスの先には指輪が一つ付いていた。

ジョンフン「それね、オレの小指のサイズなの」

そう言ってネックレスを取り出す。

ジョンフン「韓国では、男性の小指のサイズと女性の薬指のサイズが一緒だと運命の相手なんだ。
Aのサイズ知らないしさ、今はめてみて、とは怖くて言えないけど、もし……武道館の夢が叶って、オレに自信がついたら……その時はめてみて。
だから、その時までずっと身につけてて。」

ジョンフンは私の首にそれをつけた。

そして私の顔を見ると優しく目を細める。

ジョンフン「そんな泣くなよ。笑」

こんなことしてもらって泣かない女がいるの？
絶対確信犯…

『フニの指……細いから私入らないよ……』

ジョンフン「じゃあ、その時までにダイエットして。笑」

『もぉ～。笑』

ジョンフン「A？」

『うん？』

ジョンフン「愛してる……」

『うん……私も、愛してる』

こんなに、こんなに、私は幸せなのに、
何が不安なんだろう
何が怖いんだろう

きっと、今が幸せすぎて、ジョンフンが帰った後が怖いんだ

一緒にいれてこんな幸せな時間を過ごしているのに、
私はそんな先のことを考えてはどうしようもなくおびえている

寂しいよ…

もっと一緒にいて…

帰らないで……

そんな言葉を言いそうになってしまう。

そんなことを言ったら、彼の負担になってしまうのに。

でも、
きっとジョンフンは私の心を知っている

知っているからこんな優しくしてくれるんだね

もうすでに彼の負担になっちゃってるんじゃないのかな、私。

ゆっくりと、でも確実に夜は更けていく。

私達は壊れるんじゃないかと思うくらい抱き合って愛し合った。