クリスマスに１ ページ25
今日はクリスマスイヴ…恋人達の日。
お店の中もカップルばかりで、彼氏が彼女の選ぶ服を嬉しそうに見ている。
私はこういう仕事だから、もちろんこんな忙しい日に休みなど取れるわけもなく
まぁ、予定もないからいいんだけど。
仕事の合間にお店のガラス越しに空を見上げる。
ジョンフン…
今日本にいるのかな…
割とクリスマスに日本でライブをしていることが多いFTISLAND。
でも、なんとなく今日の情報を追うのが辛くて、しばらくFTISLANDの活動がわからないでいた。
日本でも、韓国でも、この空は繋がってる。
ジョンフン、あなたも空を見ててくれたらいいのにな…
その日は仕事が本当に忙しくて、閉店時間が過ぎてもいろいろ残業でやることがたくさんあった。
お店を出る頃には11時を過ぎていた。
息を吐くと白い塊がゆっくりと広がる。
今日は明日の仕事に備えて早めに寝よう
駅に向かおうと足を踏み出すと、目の前の人影に気づく。
『三浦君？』
三浦「おつかれさま」
三浦君は笑顔で私にねぎらいの言葉をかけてくれたけど、鼻の頭が真っ赤になっていて、それはずっと外で私を待っていたということを印していた。
『どうしたの？もしかして、ずっと外で待ってたの？』
三浦「うん……Aちゃんに話があってさ。時間取れる？」
『うん……それより、どこかお店入って体温めないと。風邪ひいちゃうよ？』
私達は少し先のファミレスへと向かった。
席についてからも、いつもと違って黙っている三浦君。
こんな日に、あんな寒いところで私を待っていてする話。
いくら鈍感な私でも、なんとなく予想が出来る。
三浦君が私に対して好意を寄せていたのは、なんとなく感じてはいた。
でも、私は三浦君のことは気の合う友達としか思えなくて、
男友達でこんな短期間でこんなに楽に接することが出来る人って今までいなかったから、私はこの関係は壊したくないと思っていた。
すーっと息を吸って三浦君が私を見つめた。
三浦「あのさ、オレ、Aちゃんのことが好きなんだ」
やっぱり…
そうは思っても、目の前で目をまっすぐに見られて告白されたら嫌でもどきどきしてしまう。
でも…
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ぴょん
| 作成日時：2012年5月23日 8時
