友達１ ページ22
その後ゆりと佐藤君が付き合い始めたのは言うまでもなく、
なんだかんだと４人で集まって飲むことも増えた。
気づけば明後日はクリスマスイブだった。
ゆり「ねえ、クリスマスイブの前の日にさ、４人で鍋しようよ、鍋！」
そうゆりから電話がかかってきた。
『私、仕事が忙しいから、やめておくよ』
私が辞退しても「いいじゃん！待ってるから〜！」と言って強制的に鍋パーティーのメンバーに加えられた。
まぁ、あのメンバーなら気を遣わないからいいか…
そう、佐藤君も三浦君も本当にいい人で、佐藤君は癒し系だし、三浦君も一緒にいてすごく心地いい人だった。
その日、仕事が終わってお店を出ると、３人は近くのファストフードで待っていた。
『おまたせ〜』
ゆり「おつかれさまー！じゃあ行こう！」
今日は佐藤君の家に行く予定らしい……が、
佐藤「あ！やべ！！」
夜中までやっているスーパーで買い物をして、お店を出た時に突然佐藤君が叫んだ。
三浦「どうした？」
佐藤「そういえば……夏に行ったキャンプの時にカセットコンロ……ぶっ壊れたんだった……」
ゆり「えええええええ！？」
三浦「それじゃ鍋できないじゃん。笑」
佐藤「ごめん、すっかり忘れてた！」
ゆり「私も持ってないしなぁ…」
『うち、あるよ？』
ゆり・佐藤・三浦「「「マジ！？」」」
というわけで……
なぜか急遽うちで鍋パーティーをすることに。
あれ〜今日出て来る時、ちゃんと片付けしてたっけ…？
洗濯物は…うん、大丈夫だよね。
朝の家の状態を必死で思い浮かべながら、人を呼べる状態だったか確認する。
ゆり「そういえば、Aの家に行くの２年ぶりくらいじゃない？すごく久しぶり！」
『そういえば…そうだね！いつも外で会ってたもんね。笑』
アパートに着いて鍵を開け、『どうぞ、散らかってるかもだけど』とみんなをうながした。
みんなが上がったあと、そっと部屋をチェックする。
うん、大丈夫そうだな
『私用意するから、適当にくつろいでていいよ。あ、ゆりはちゃんと手伝ってよね！』
ちゃっかり佐藤君の隣に座ろうとしていたゆりを呼び止めた。
ゆりは「ちぇ〜」と言いながら渋々キッチンへと来た。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ぴょん
| 作成日時：2012年5月23日 8時
