新しい出逢い３ ページ21
〜三浦サイド〜
同級生の佐藤から「今日飲みに行かない？」って急に誘われて、まぁ予定もなかったから「いいよ」って返事したんだ。
待ち合わせに行ったらそこには女の子が一緒にいて、「同期のゆりちゃん」って紹介された。
あ〜なんか佐藤が好きそうなタイプだな〜って思った。
ゆり「もう一人、私の友達が後から来るから」
そう言われて飲み屋に行った。
飲み始めると、あっという間にゆりちゃんは出来上がってきて、佐藤に絡んでいる。
佐藤もすげー嬉しそう。
ま、オレは一人で酒でも楽しみますか…
そしたらゆりちゃんの携帯の電話が鳴った。
ゆり「今から友達来るって」
特に出逢いを考えてなかったオレはたいして気にしてなかった。
彼女いない歴１年だけどね。
去年クリスマス前に「他に好きな人出来た」って振られちゃったし。
でも、彼女がいないならいないでそんな生活も楽だった。
前の彼女がすごい束縛するタイプだったからな。
ゆり「あ！Aー！こっちこっちー！」
そう言ってゆりちゃんが手をぶんぶん振り始めた。
『すみません、遅くなりました』
そう言った彼女を見て、オレは言葉を失った。
かわいい…
やばい……なんだこれ…
心臓の鼓動が一気に高くなった。
一目惚れ……なのか？
ゆりちゃんがオレたちを紹介してくれたけど、「初め…まして」って言うのが精一杯だった。
『初めまして、Aって言います』
そう言って笑った彼女の笑顔はめちゃくちゃかわいかった。
『隣、いいですか？』
「ど、どうぞ」
何動揺してんだ、オレ！
隣にAちゃんが座ると、ふわっと甘い匂いが鼻をかすめる。
ちょ…やばいって、ほんと。
オレが緊張していると思ったのか、Aちゃんはいろいろ話かけてくれた。
Aちゃんが話す声も会話も人を安心させる何かがあって、
とても心地よくて、いつの間にかさっきの動揺はどこかに行っていた。
外見だけじゃなくて、
本当に、あ、この子いいなぁって思った。
彼氏、いるのかな…
聞いてみようか……いや、でもなぁ…
そんなこと考えてたらゆりちゃんが「元彼のことが忘れられないの〜」という大暴露が。
そっか…
気になって少し質問してみる。
１０ヶ月も経ってるのに…
それなのにまだ忘れられないんだ
オレ、好きになってもいいかな？
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革ベルト
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作者名：ぴょん
| 作成日時：2012年5月23日 8時
