すれ違い2 ページ37
〜ジョンフンサイド〜
相変わらず、ライブや番組の収録、練習、大学など忙しい日々が続いていたある日、
マネージャーに呼ばれてある番組の企画書を見て愕然とした。
「なんだよこれ」
そこには、番組内である女優と擬似デートをして1日を過ごすという企画が書かれていた。
マネ「先方がぜひジョンフンがいいってさ。ホンギは今ドラマで忙しいし、デートっていう企画からしてお前が適任だ。笑」
「いや、笑い事じゃないし。いくらどんな仕事もやるって言ったって、これはバンドのオレがやることじゃないでしょ」
マネ「そういうなって。最近お前も人気が上がってるんだからさ、より人気が出るぞ、きっと」
「こんなんで人気なんてほしくないよ」
マネ「ジョンフン、つけあがるな。まだ仕事を選り好み出来るほど、甘くないぞ。韓国でも日本でも、お前達はまだまだこれからだ。悔しかったら、今与えられた仕事をきちんとこなすんだ。」
オレは事務所の部屋を出ると駐車場に向かい、自分の車に乗り込むと
「くそ!!」と言ってハンドルを叩いた。
わかってるよ。
仕事はなんだってやってやるって決めたんだ。
だけど、なんでAとデートもしたことないのに、こんな番組で、しかも好きでもない女とデートしなきゃいけないんだよ。
A……
無性にAに会いたくなって、声が聴きたくなって、携帯を取り出す。
プププ…
『もしもし?』
たった1回のコールでAが出る。
それが、どれだけオレのことを想ってくれているのか、十分すぎるくらいに伝わってくる。
「もしもし?オレ。今大丈夫?」
『うん、大丈夫だよ。どうしたの?めずらしい時間にかけてきたね』
声はいつもと変わらない。
変わらないけど、どこかオレに気を遣っているように思う。
「んーAの声が急に聴きたくなってさ。」
『そっか。』
「なぁ…A、もしさ、もしオレが仕事でさ……」
『うん?』
そこまで言いかけて考える。
ちゃんと言ったほうがいいのか?
逆にただ不安にさせるだけじゃないのか?
ただでさえ、きっと不安にさせてるのに
「いや、なんでもない」
そうだよ、全てを話すことが最善なわけじゃない。
別に疚しいことをしている訳じゃないけど…
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ぴょん(プロフ) - >ぽっぽ娘さん ありがとうございます!頑張って書いていきたいと思います♪ (2012年5月9日 23時) (レス) id: 01ab3e56ea (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ娘(プロフ) - 私も昨日書きはじめたばかりなんです!!
でもやっぱり、読むほうが楽しいかも^^;一瞬で萌えましたよ☆!!面白くなりそう♪♪ (2012年5月9日 21時) (携帯から) (レス) id: f0e8b77318 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ娘(プロフ) - 私も昨日書きはじめたばかりなんです
でもやっぱり、読むほうが楽しいかも傚
一瞬で萌えましたよ撥潴滅鬚なりそう燬 (2012年5月9日 21時) (携帯から) (レス) id: f0e8b77318 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴょん | 作成日時:2012年5月9日 19時