STAY〜あの時の約束〜FTISLAND

転機３ ページ35

〜ジョンフンサイド〜


時が経つのは、早いもので…
オレ達を取り巻く環境も二転三転、状況がめまぐるしく変わっていった。


ウォンビンの脱退

それに伴い、新メンバースンヒョンの加入

オレは高校を卒業し、
大学に進学した。

仕事もしながらだから、毎日は通えなけど、

今までのように、用意された曲を演奏するのじゃなくて、
いつかセルフプロデュースできるバンドになりたいから、
作曲のノウハウを学べる専攻をとっている。

だから、忙しくてもいろんな知識を学べる大学にはがんばって通っている。

仕事もだんだん充実してきた。


スンヒョンを加えての日本でリリースした曲は今までと違う感じで、
新しいオレ達を見せられたような気がするし、
初めて作曲にたずさわった曲も一緒に入って、すごく嬉しい。


韓国での仕事も忙しくなってきた。

だんだん音楽番組にも多く出演する機会も増えてきた。

相変わらずバラエティーの収録も多いけど、
夢のためならどんな仕事だってやってみせた。


ただ、忙しさに反比例して、Aと会う機会が減ってきてしまった。

日本に行った時はもちろん会いに行くけど、
Aが韓国にせっかく来ても、前ほど長い時間をさいてやれなくなった。

電話も毎日出来ていたのが、２日に１回だったり、時間が合わなくてすれ違ったり……

でも、
Aは文句も言わず、いつも笑顔だし、電話でもつとめて明るく振舞っていた。

きっと、寂しい思いをしているはずなのに…


オレも…寂しい……


でも、Aとの約束あるから、その夢に向かってただがむしゃらに突き進むことで、寂しさを紛らわせることができた。


Aは、大丈夫？


強がって無理して我慢してない？


気づいても、気づかないふりしか出来ないオレでごめんね……。

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