前をむいて3 ページ32
食べ終わって片づけを終えると、「A、ちょっといい?」と言ってジョンフンにまた部屋へと呼ばれた。
後ろから「もうやらしいことすんなよー!」とホンギの野次がとぶ。
ジョンフンは部屋に入ると、「ちょっとここ座って?」とベッドに腰を下ろす。
私もジョンフンの隣に腰を下ろす。
両手を組んだ指をもてあそびながらその手を見つめているジョンフン。
すーっと息を吸い込むと静かな声で話し始めた。
ジョンフン「実はさ………」
今自分達の韓国での現状、その現状にとてもショックを受けていること、気持ちが追いついていかないこと、自分達はなんなのか、何をやっているのか、答えが見つからずにあせりだけが募っていること……
今まで私に言えなかったいろんな思いを正直に丁寧に話してくれた。
ジョンフン「………だから、Aには心配かけたくなくて言えなかったんだ。でも、逆にそれがAをここまで来させちゃったんだよな?全部わかっていたんでしょ?」
私を見つめるジョンフンの瞳がすごく不安そうに揺れていて、なんだかとてもちっちゃくなった気がして、思わず私はジョンフンを抱きしめた。
ジョンフンも私を抱きしめ返す。
こうして触れ合うと言葉はなくても気持ちは伝わる。
大丈夫、大丈夫だから……
私達はしばらく抱きしめあったままお互いの温もりを、気持ちを、想いを確かめ合った。
『ジョンフンは、ジョンフンだよ』
ジョンフン「うん」
『FTislandのリーダーで、ギタリスト。そして私の大切な人。何も変わらないよ』
ジョンフン「うん」
『フニ…あなたの夢は何?』
ジョンフン「え…?」
私はそっとジョンフンを離して手を握ってまっすぐに彼の目を見る。
『あなたの夢は日本でメジャーデビューして、いつか武道館でライブすることでしょ?』
ジョンフン「A……」
『夢はあきらめずに追い続ければ絶対叶うんだよ。FTislandはいつか絶対すごいバンドになる。その時にみんなを見返してやりなよ』
私はその時までずっとあなたのそばにいる
だからただがむしゃらに前だけをむいていて
未来をまっすぐに見てたあの瞳を忘れないで
そう、ずっと…そばにいると
この時誓ったはずなのに…
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ぴょん(プロフ) - >ぽっぽ娘さん ありがとうございます!頑張って書いていきたいと思います♪ (2012年5月9日 23時) (レス) id: 01ab3e56ea (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ娘(プロフ) - 私も昨日書きはじめたばかりなんです!!
でもやっぱり、読むほうが楽しいかも^^;一瞬で萌えましたよ☆!!面白くなりそう♪♪ (2012年5月9日 21時) (携帯から) (レス) id: f0e8b77318 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ娘(プロフ) - 私も昨日書きはじめたばかりなんです
でもやっぱり、読むほうが楽しいかも傚
一瞬で萌えましたよ撥潴滅鬚なりそう燬 (2012年5月9日 21時) (携帯から) (レス) id: f0e8b77318 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴょん | 作成日時:2012年5月9日 19時