失意のどん底で2 ページ24
「お疲れ様でしたー」
「お疲れ様でした」
はぁ…やっと今日の収録が終わった。
時計を見ると午後9時。
割と早く終わった方かな。
でも時間のせいではない…疲れた…
たまにバラエティーもおもしろいと感じる時もあるけど、
自分を見失いそうになる。
オレは……アイドル?
オレは……アーティスト?
ホンギ「ジョンフン、おつかれ。」
ポンっとホンギに肩を叩かれてハッと我に返る。
「うん、おつかれ」
途中まで歩いていたホンギがくるっと振り返る。
オレの顔をじーっと見る。
だから、お前目力ありすぎだってば。
ホンギ「お前さ、Aに会ってくれば?」
「え…?」
ホンギ「だーかーらーAに会ってこいってば」
なんか…こんなやり取り前にもなかったか?
ていうか、ホンギにはなんでもお見通しなんだな…。
ホンギ「ふっ…そんなデカデカと顔に書いてあれば誰だってわかるって。笑」
またオレの心の中を読んだのか、不敵に微笑むホンギ。
「会いたいよ…。すげー会いたい。でも、こんな顔、見せられねーよ。」
ホンギ「お前……わかってないね?Aはお前の全てを受け入れてくれる子だよ。また『なんて顔してんの?』って言われてこい!」
わかってるよ。
Aはきっとオレの全てを受け入れてくれる。
だからこそ……だよ。
Aはきっと自分のことのように心配してくれる。
変にAを巻き込みたくないんだよ。
これはオレの問題だ。
でも……
会いたい……
Aを抱きしめたい……
帰りの車の中でもずっとAの顔が頭に浮かぶ。
メンバーに話しかけられるのが嫌で寝たふりをしていた。
宿舎の手前の交差点で信号待ちで車が止まった時、突然ミナンがおっきな声を発した。
ミナン「あれ!?…ねえ……あれ、ヌナじゃない!?」
ウォンビン「ヌナって誰だよ。笑」
ミナン「Aだよ!ほら!絶対そうだって!」
Aという名前に思わず反応して目を開ける。
「どこ!?」
思わず窓に手をつく。
ミナン「ほら!あそこ!」
ミナンが指差した方を見ると、宿舎の前の広場の柵にちょこんと座っている小さな人影があった。
顔を見なくてもわかる。
あれはAだ。
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ぴょん(プロフ) - >ぽっぽ娘さん ありがとうございます!頑張って書いていきたいと思います♪ (2012年5月9日 23時) (レス) id: 01ab3e56ea (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ娘(プロフ) - 私も昨日書きはじめたばかりなんです!!
でもやっぱり、読むほうが楽しいかも^^;一瞬で萌えましたよ☆!!面白くなりそう♪♪ (2012年5月9日 21時) (携帯から) (レス) id: f0e8b77318 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ娘(プロフ) - 私も昨日書きはじめたばかりなんです
でもやっぱり、読むほうが楽しいかも傚
一瞬で萌えましたよ撥潴滅鬚なりそう燬 (2012年5月9日 21時) (携帯から) (レス) id: f0e8b77318 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴょん | 作成日時:2012年5月9日 19時