【stgr】短き記憶に溢れる想い【短編】

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朝起きて、カーテンを開け朝日を浴び、いつも通りの変わらない朝を迎えて北署へ向かう。


tsak「おはようA昨日大丈夫だった？」



鷹さんに心配されながら、北署について支度をする。



　『おはよう鷹さん。大丈夫だよ、ごめんね』



tsak「大丈夫じゃないって、目めっちゃ腫れとんぞ」



鷹さんに言われて自分の目が真っ赤に腫れているのに気付く。



　『やばいね、でもほんと大丈夫！がんばろ〜〜』


kmt「おはよ〜〜A目赤いよ？泣いた？」


ホームズ先輩に声を掛けられる。


昨日で知ってしまった自分の心に蓋をして、ホームズ先輩に話したいことがあると伝える。



私の気持ちにちゃんと区切りをつけるため。



憧れだったホームズ先輩の部下として働ける幸せでいっぱいだった当初。



今は憧れではなくなった自分がすごく気持ち悪くてこのままじゃだめだと思った。



kmt「どうしたんだい。Aからお話なんて珍しい。でも僕は生憎恋人はもういてね。お付き合いならできないよ」



こんな時までKYホームズ先輩を出してくる。



　『北署から移動したいです』



少し驚いた表情のホームズ先輩



kmt「これまた急な…右肩にいなくなってもらうと困るなぁ。理由聞かせてもらえる？」



　『ホームズ先輩は私の憧れでした。ただ今後はきっと私情が仕事に出てしまいそうなので、


　自分の仕事を全うできる人間になるために、北署以外で働きたいと考えております。』



kmt「昨日、夜見たんだね。Aによく似た人がいるなとは思ったんだ」



見られていたこと 自分の気持ちがすべてバレてしまっていること



恥ずかしさと情けなさで泣きそうになるのを必死でこらえる。



kmt「署員の中では割と嫌われポジだった私を、憧れてくれてありがとう。署長には私から話を通しておくよ。」




　『お世話になりました。ありがとうございました。』



深くお辞儀をしてホームズ先輩の場所から去る。



kmt「Aの気持ちわかっていたのに、知らないふりをしてごめんね」


諦めないといけないこの気持ちが、また顔を出そうとする。


　『最後に一つだけ聞かせてください。朱雀さんより出会うのが早ければ、隣にいるのは私でしたか』



kmt「どうだろう、そうだったかもしれないね」


その言葉を聞いて私は警察署を去った。


私の知らないどこかで幸せになって


ありがとう。さよなら。


＜完＞

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