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片想い [mrn] ページ43

mrn Side


 『聞いて!今日もね、赤城先輩に褒めてもらえた!』


ニコニコで話しかけてくるのは俺の同期のA


Aは赤城先輩がスカウトして、南署勤務になった。


入社当時から、赤城先輩に心を射抜かれたようで絶賛片思い中らしい。


そのことは俺にしかバレていないようで、俺の前だけ赤城先輩の話をしてくる。


そして、そんな俺もAに絶賛片思い中です。


そんな俺の気持ちとは裏腹に、Aは今日も赤城先輩の話。


俺がAの気持ちに気づいたのは、きっとAが赤城先輩を好きになるよりもっと前の話。


俺とAは、母親同士が仲良かったため幼少期から一緒にいた。


一緒にいるにつれて次第と、守る責任感が好きだという恋心に変わっていったのが始まり。


実家暮らしで無職の俺を引きずり出してくれたのも、Aだ。


 『ねー聞いてんの』


少し膨れっ面のAが問いかける。


mrn「ごめん、考え事してた。なに?」


 『女の子の話聞いてないとかありえなーーい。赤城先輩タイプの女性とかいるのかなって!』


好きな人から別の人の名前が出てるのに、ちゃんと聞いてるほうがおかしいやん、なんて思いながら彼女の問いかけに答える。


mrn「まっすぐな人だからね、真面目な人とか好きなんじゃない」


 『はーーーー、赤城先輩に恋人出来たら病む〜〜』


机に突っ伏してそんなことをぼやくA


なんでこんなにもわかりやすいのに、ほかの署員も赤城先輩本人も気付かないの。


そんなことをグダグダ話していたら、南署に赤城さんが出勤してきた。


akg「Aおはよう、何の話してたの?」


あからさまに動揺し、耳を真っ赤にするA


 『赤城先輩、おはようございます。まるんの好きなタイプの女性の話してました。』


とっさにつかれた嘘で、俺も動揺する。


akg「なんか赤城先輩がーみたいなこと聞こえたから何かと思ったら(笑)」


mrn「俺が好きな女性こんな人なんだよねーって話してて、でもおれ赤城先輩みたいになりたいんだよねーって言ってたの聞かれちゃったってことですね」


そんなことを言って適当にごまかす。


akg「うれしいね、ありがと」


 『赤城先輩のタイプとかあるんですか』


akg「ん〜俺はネルさんみたいな人かな」


その返答に嬉しくなる俺と、表情が曇るA。


決して喜んではいけない状況でも、自分の心が舞い上がってしまう現状に自分が情けなかった。

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作品ジャンル:恋愛
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217-nina-(プロフ) - ポピーさん» ポピー様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月22日 17時) (レス) id: ce3d0b0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - mioさん» mio様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月21日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
璃梨 - 217-nina-さん» ありがとうございます!!!!!!!! (3月20日 17時) (レス) @page36 id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - 璃梨さん» 璃梨様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月18日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - nikoさん» niko様、コメントありがとうございます。今書いているものが終わり次第、リクエスト分書かせていただきます!お待ちいただけますと幸いです^^ (2月29日 17時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:217-nina- | 作成日時:2024年2月14日 17時

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