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rkj「ねー、おねーさん答えてくんなきゃわかんない」
私の前で仁王立ちしてくる力二さん。
rkj「答えてくれないってことは、図星ってことでこのまま連行するけど良い?」
そろそろ痺れを切らしてきた力二さん。
このままずっと黙ってるのも無理があるかな、
いつかは気付かれるだろうって分かってたし、気付かれたかったのかもしれないけど
こんな堂々と言われて困惑しないわけがない。
rkj「絶対似合う職業とかあるのに、全然就職しないし、ずっと犯罪してるし、
俺以外の奴らのには捕まんないで逃げ切れるのに、俺には捕まるし、期待すんなっていうほうが無理なんだけどー」
えーまじむりー なんてギャルみたいなことを呟く力二さん。
『そうだよって言ったらどうすんの』
rkj「それはどーかなー」
そうやってまた私の顔を覗き込み、悪戯そうに笑みを浮かべる。
rkj「そっちもちょっとは考えてほしいけどなー」
そんな意味深なことをいう。どういうことだ?
rkj「はー、俺に捕まえてほしくて犯罪してんのに、その辺はなんもわかねーんだ」
煽り散らかした顔で、だっせーと指をさして笑ってくる。
rkj「最近、何しててもナツメとからだおとかマンゴーじゃなくて俺しか来ないなーとか思わないの?」
言われてみれば、ここ最近力二さんの顔しか見ていない。
rkj「ま、Aが俺に会いたくて犯罪してるのと一緒で、俺もAに会いたくて警察してるよってこと」
想像もしていなかった展開に、頭が追い付かない。
rkj「ん?あれそうじゃなかった?俺だけだった?え早とちった感じ?」
焦る力二さんが可笑しくなって笑う。
『いつからバレたの、てか力二さんの気持ちは全く知らなかった。』
rkj「まープリズン間違って送った日に謝りたいなーってずっと探してて、
見つけてからもずっとA今日犯罪しねーかなーって待ってる自分に気付いて、
え、俺おねーさんのこと好きじゃん、ってなった。ほんで、決まって俺が出勤してる日に犯罪起こすから
これ俺、気持ち一緒じゃね?って思って、今日」
『おにーさん鋭いねさすが』
rkj「いやいや、おねーさんには負けますね」
二人で見つめあって笑いあう。
rkj「俺さ、カニメイトっていうカフェ立ち上げる予定だからさ、そこで一緒働こ。もう俺に会いたい理由だけで犯罪しなくていいっしょ」
あなたが描いた未来の中に僕ら一緒にいられるように
〈完〉
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217-nina-(プロフ) - ポピーさん» ポピー様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月22日 17時) (レス) id: ce3d0b0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - mioさん» mio様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月21日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
璃梨 - 217-nina-さん» ありがとうございます!!!!!!!! (3月20日 17時) (レス) @page36 id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - 璃梨さん» 璃梨様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月18日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - nikoさん» niko様、コメントありがとうございます。今書いているものが終わり次第、リクエスト分書かせていただきます!お待ちいただけますと幸いです^^ (2月29日 17時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:217-nina- | 作成日時:2024年2月14日 17時