幻影 [rdo] ページ34
未練 [rdo]のrdoSideとその後の物語です。
rdo Side
nrs「らだおさ、最近ちゃんと話せてんの?」
体験の指導を終え、一段落ついた俺になるせが問う。
rdo「いや、あんまりかな。忙しいし、帰っても何もないし」
今日の昼の態度も余所余所しかったもんな、敬語とか使ったりして、一応同期なのに。
nrs「まぁ今日は早く帰ってやんなよ。ちゃんと話しな。A色々溜め込んでたぞ」
なるせの口ぶりに、Aは俺には話さないけど、なるせには話せるんだって
自分が頼られていない気がして、自分が情けなくなった。
俺ってAのなんなんかな。
書類をまとめて、仕事を終わらせた後、早めに上がらせてもらうことにした。
rdo【青井らだお退勤します。おやすみなさい。】
家に帰るなり待っていたのか、話があると呼び出される。
そろそろかな、やっぱり。
沈黙の中、聞かれたのは 「今後、どうしたいのか」1番聞きたいのは俺のほうだけどね。
仕事を頑張りたいと答えた俺に対して、そういうことじゃないよという顔をするA
震えた声ではなすAに胸が痛くなって、もう無理させたくないなって思った。
俺と話すだけでこんなに泣きそうになってさ、無理させて俺は何やってるんだろうな。
恋人失格だな。
それからどんどんお互いにヒートアップして、体験のお世話したことないからなんて思ってもいない言葉が出た。
今にも崩れ落ちそうなAを見て、別れたほうがAのためだと思った。
別れるって言ったら、いやだって縋り付いてきてくれると思った。
やっとAの本心が見えると思った。
けど、Aから出たのは了承の言葉だった。
すぐに出て行った、Aの肩は見てわかるくらい震えていて、
泣いてくれていたらいいな、そう思ってしまう自分がすごく嫌だった。
泣くくらい俺のこと好きでいてくれてるんじゃないの?
それともそう思ってるのは俺だけだった?
付き合い始めた当初から、あまり 好きという言葉を口にしなかったもんね。
俺たちもう戻れないのかな。
Aの出て行ったドアの鍵を閉めて、リビングに戻る。
椅子にかかっているのAのジャケットじゃない?
ジャケットを持って外に出ようとしたとき、俺のジャケットがないことに気づいた
勢いよく飛び出していったAだから間違えたんだね。
ドジでどこか抜けていて、危なっかしいAが俺は大好きだったよ。
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217-nina-(プロフ) - ポピーさん» ポピー様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月22日 17時) (レス) id: ce3d0b0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - mioさん» mio様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月21日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
璃梨 - 217-nina-さん» ありがとうございます!!!!!!!! (3月20日 17時) (レス) @page36 id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - 璃梨さん» 璃梨様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月18日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - nikoさん» niko様、コメントありがとうございます。今書いているものが終わり次第、リクエスト分書かせていただきます!お待ちいただけますと幸いです^^ (2月29日 17時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:217-nina- | 作成日時:2024年2月14日 17時