【stgr】短き記憶に溢れる想い【短編】

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orc「らだお、最近体験の女の子と異常に仲良いな！」


オルカ、マンゴー、皇帝、なるちゃんと５人で本署の書類仕事をしていた時だった。



確かに、私も２人の距離感に違和感は感じていた。



最近、家に帰ってもらだおからの愛情表現はないし、ご飯を作っておいても食べずに放置されていることが多かった。



ncs「我も、思っていたぞ。今日はカフェに二人で食事していたな」


mng「らだおのタイプって感じだよね、新しい子。」


皇帝とマンゴーの言葉で違和感だったものが確信に変わる。


rkj「体験だし、署長命令だからつきっきりで見てやんなきゃいけないだけじゃない」


私の表情がどんどん曇っていく中、なるちゃんがフォローを入れてくれる。


　『ごめん、お家に印鑑忘れたから取り行ってくる！』


空気に耐えられなくなった私は、咄嗟にそれらしい噓をついて外に出る。



「気をつけろよ〜」と後ろから聞こえる声に少しだけ罪悪感を感じた。



本書からでて、家に向かう途中、バイクに乗ったらだおと後ろにらだおに抱き着いた状態で、乗っている体験の子とすれ違った。



rdo[Aおつかれ、どこ行くの？今日上がり？」



バイクを止めて、こちらに声をかけるらだお。


今はあまり話したくなかったな



　『おつかれさまです。家に忘れ物したんで取ってきます。』



無意識に警護で話す私に、驚いた表情を見せるらだお。



rdo「送ろうか？」


　『大丈夫です、体験の子もいらっしゃるでしょうし。体験は慣れましたか？』


後ろの体験の子に問いかける。止まっていても抱き着いた姿勢は変わらず少しだけ苛立ちを覚える。



体験「はい。らだ先輩が優しく教えてくれて、ずっと褒めてくれて私警察なれそうです！」


へえ、良かったですね。楽しそうで。


体験の子にもらだおにも、一切悪い点はないのに、つい感情任せになってしまう。



　『よかったです。お待ちしておりますね。それでは』



軽い会釈をした後、背を向けて歩き出した。



らだおが何かを言っている声が聞こえたが、聞こえないふりをしてそのまま進んだ。


nrs「おねーさん、おくるよ」


私が本署を出た後、車で追いかけてきたのか、なるちゃんに声をかけられる。


nrs「家に忘れ物なんてしてないくせにさ、パトロールがてらドライブしよ、話聞くから」


そういって、助手席のドアを開けてくれるなるちゃん。


なるちゃんの優しさに甘えて話を聞いてもらうことにした。

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