春紫苑 [nsm] ページ25
⚠死ネタ有
nsm Side
君と出会ったのは確か僕がまだ、菖光會で運転手をしているときだったかな。
『すみません、お兄さん。8109のPère Noëlというカフェまでお願いしてもいいですか』
そう僕の車に乗ってきた君はすごく美しくて、一瞬で僕の心は射貫かれた。
nsm「お姉さんカフェの店員さんなんですか?」
車を走らせながら彼女に問いかける。
『そうなんですよ、お兄さんもいつかいらしてくださいね』
素敵な笑顔だな、また会えるといいな。
目的地まで走らせて彼女を降ろす。
『お兄さん!代金!』
nsm「お金はいりません。貴方の存在にもう払っていただけましたから。」
君に出会ったことだけが僕の今日の幸せだよ。
何を言っているのかさっぱりわからない といった顔をしている君。
そんなにおかしなことを言ったかな、僕はいたって真面目なんだけど。
nsm「僕の負けです。一目ぼれしました。大好きです。よかったら名前と連絡先教えてください」
この子にはちょっとストレートにいかなきゃ伝わらなさそうだな。
困惑気味な彼女だけど、名前と連絡先を教えてもらった。
nsm「カフェいつか行きますね、今日は貴方に出会えてよかった。また会いに行きますからね」
また僕は車を走らせ、バックミラーからは深々とお辞儀をしているAさんが見えた。
義理堅いなんだろうな、また会いに行きたいな。
____
あれから僕は、ALL IN に属しながら、まだタクシー運転手を続けていた。
Aさんのいるカフェにはまだ行けていない。
僕がギャングなことを知ったら、怖がられてしまうかな。避けられてしまうかな。
彼女の務めているカフェは、ギャングでも白市民でも警察でも関係なく雇うから、きっと偏見もないんだろうけど
もしもの不安が消えなくて、会いに行きたくても会いに行けなかった。
でも、Aさんのいるカフェに僕も従業員として入ったら、また話せるかもしれない。
1%の期待と99%の不安を抱き、生活をしていた。
nrer「ごはん持ってきたよー」
先輩がいつも通りご飯を持ってきてくれるので、ご飯をもらう。
nsm「先輩、僕飲食店バイトに興味があるんだけど」
先輩に相談したら、後日、先輩の所属しているカフェを紹介してもらうことになった。
やってきたのは、僕がずっと行きたくて会いたかった彼女のいる
Père Noëlだった_________
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217-nina-(プロフ) - ポピーさん» ポピー様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月22日 17時) (レス) id: ce3d0b0ff1 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - mioさん» mio様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月21日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
璃梨 - 217-nina-さん» ありがとうございます!!!!!!!! (3月20日 17時) (レス) @page36 id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - 璃梨さん» 璃梨様、大変長らくお待たせいたしました!続編更新いたしました。 (3月18日 18時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
217-nina-(プロフ) - nikoさん» niko様、コメントありがとうございます。今書いているものが終わり次第、リクエスト分書かせていただきます!お待ちいただけますと幸いです^^ (2月29日 17時) (レス) id: df71f3213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:217-nina- | 作成日時:2024年2月14日 17時