【stgr】短き記憶に溢れる想い【短編】

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tnnuj Side


花言葉 。花一つ一つに花言葉ってもんがあることは知ってたけど。




聞いたことも見たこともないような花で、でもAにぴったりやとおもった。



花屋「黄色の花になりますと＿＿＿という意味も込められているんですよ」




花の色が変わるだけで言葉も変わんの？花ってむずすぎるやろ。。



tnnuj「じゃあ、その黄色の花ってあったりしますかね」



花屋「はい、ご用意できますよ。こちらでラッピングまで行ってよろしいですか？」



お願いしますと伝え、出来上がりまで待った。


お待たせいたしました。と持ってこられた花はすごく綺麗で、Aの顔がすぐ浮かんだ。



支払いを済ませ、速攻で店に帰る。



　『おかえりなさい。さっき青井さんが京さんいるか〜って顔出しに来られましたよ』


車の整備を終え、店の掃除をしていたA



tnnuj「待たせてごめん、今少しええかな」



Aの顔が少し緊張を見せた。そりゃ構えるよな、ごめんな



　『大丈夫ですよ、裏行きますか？』



そう気遣ってくれるAはほんまにこの花言葉ピッタリやなと、認識させられる。



tnnuj「ええよ、ここで。業務中やしこんな格好やけどごめんやで。でも今渡したくて」



いつも頑張ってる君に。とさっき買ってきた花を渡す。




　『これは。。』


少し震えた声で、花を見て驚いた表情を見せるA



tnnuj「ラナンキュラスって花で、黄色の花には優しい心遣いって意味もあんねんて。




いつも頑張ってるし、ほんまに支えられてるからよかったらもらって」



本来の花の意味は教えず、色の花言葉だけ教えた。 恥ずかしくてな、ごめんな、



　『うれしいです。ありがとうございます。私もっと頑張ります。』



少し涙ぐんだAの頭を撫でながら、ぼそっとつぶやく。



tnnuj「これからも隣でAの成長を見させてな」



関係なんてどうでもいいなんてきれいごとやけど、俺の気持ちを伝えるほうが怖かった。



それだったら恋人じゃなくても、君のそばで君を見ているほうが幸せだと思った。



この関係に名前がなくても、この気持ちを君に知られなくても




君がいてくれるだけで、それでよかった。





頑張る君へ俺からの些細な気持ち。




ラナンキュラスの花言葉







[あなたは魅力に満ちている]










＜完＞

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