21話 ページ22
me side
その晩。私は夕食をとろうと食堂へ向かう。食堂はとにかくたくさんの人が食事をとるためそれだけ大きい。
shp「Aさんじゃないですか。お疲れ様です。」
『お疲れ様ですショッピさん。この間の食害、どうでした？』
そう聞くとショッピさんはみるみる顔を青くしていき死んだ魚のような目をしだした。
shp「いや…もう俺にその話するのはやめてください……この間煽ったの謝ります…すいませんでした…」
『分かればいいです。』
shp「そういえば社交パーティに出席するみたいですね。おめでとうございます。」
どこからその話を聞いたのだろう。チーノさんから聞いたのだろうか。
『はい。そうなんですよ。オスマンさんが私のことを推薦して、総統に了承されたようです。』
shp「へぇ。オスマンさんが…珍しいっすね。あの人結構慎重に選びそうなのに」
ショッピさんは意外だという顔をする。いや私だってあんな軽い理由で推薦されたのにはびっくりしたよ。でも他にも理由ありそうだけど。
『その為に今色々と勉強してるんですよ。最悪でも社交辞令はしっかりしておきたいですし。』
shp「確かにそうっすね……そうだ、Aさんってドレスとか持ってましたっけ？」
ここの軍はもちろん女性兵もメイドもいるが、基本は男所帯だ。紳士用の礼服などしかない。
『あぁ〜まぁ男として礼服を着るのもそれはそれで良いので持ってなくても困りませんよ』
shp「女性がそんなこと言うもんじゃないっすよ。……良ければ今度一緒にドレス見に行きます？」
『いいですね！見に行きましょ……て、え？？』
思わず了承するところだったよ。この人今なんて言った？ドレスでも見に行きましょう？あまりにも困惑してショッピさんを見つめる。
shp「…何か問題でも？」
『いや……ショッピさん…何か悪いものでも食べました？』
shp「俺をどんな奴だと思ってんすか」
『いた"っ』
ショッピさんが私の頭にチョップする。もう叩かれ慣れたよ。
shp「ゾムさんやエミさんに任せたら色々大変でしょ。大先生に任せても面倒くさそうだし。」
流石頼れる後輩と言われているだけある。確かにそうだ。ゾムさんやエーミールは拘りすぎて決められなさそうだし、鬱先生も多分どれも良いと言って全部買ってしまうだろう。
『確かにそれもそうですね。早速明日にでも行きますか？』
shp「はい。そうしましょう。」
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作者名：律 | 作成日時：2022年1月6日 17時
