絡まる思考と ページ10
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『意味……』
太宰「A。………今から接吻するよ」
後ろから抱きすくめられていたのに
直ぐに向き合うよう形になった。
『え、待っ……太宰幹部っ…』
慌てて手で口を覆う。
太宰「……何。次からする時は云えって云ったのは
Aだ だから云ったのだよ?
早く手を退かし給え」
少し怒ったように、急かすように云った。
『…二人きりの意味はこういう事をするから、ですか…』
嫌な訳ない。其れでも…
太宰「此れもあるし、此の他にもある。」
今、考えないともうダメな気がして成らないのだ
そして、この考えは一人で考えるべきだと
私が本能的に云っている。だから、今は………
『…嫌です。今は…一人に、して下さい…』
太宰「嫌だ。………少しの間我慢しててね」
『えっ、』
その言葉を云うと同時に、手を退かされた
そのまま合わさる唇。
『っ、………』
吃驚してか、恥ずかしさからか。
薄く開けた口の中にナニカが入る。
太宰「…………ん、…っ………」
『っん、………ふ…ぁ………』
其れが何なのかは直ぐに分かった。
けれど、初めての私にはどうすれば良いのか
皆目検討の付かぬもので……
太宰「っは…………」
『は、ぁ……何、で…』
太宰「私が接吻したくなったから。」
『……だから、わざわざ追ってきたんですか…』
こんなことが、云いたいんじゃないのに
でも、巡らせた思考は止まらない
イライラ、する………
太宰「そうだよ。……ねぇ、A
何を、考えていたの
Aの反応を見るに、A自身の事でしょ」
何で、イライラするの……?
ただ、任務について考えていた、だけで…
あれ、、何で任務について考えてたんだっけ、
任務ってなん、だっけ…
『っっ………!!?』
私、今……何を考えた…?
急に考えていた事が掛け離れた事になって
恐怖心が一気に湧いた。
此れ以上考えたくなくて耳を塞いでしゃがみ込む。
太宰「A……!?どうし……!」
お願い、止まって……!!
『嫌だ、止まって…ねぇ……お願い……』
太宰「A!!」
太宰幹部に呼ばれて
視界が真っ黒に染まった。
独特の、少し包帯の香り__
『っ、あ………』
太宰「大丈夫。大丈夫だから………
落ち着いて。何も考えなくて良いから。」
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青空と雨 - 峯 詩月さん» 来てくれてありがとう(´;ω;`)楽しみとか嬉しすぎる、、 (2019年8月12日 18時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
峯 詩月(プロフ) - 続編おめでとう!すっごく楽しみ(*^^*) (2019年8月11日 17時) (レス) id: 4dd55cf8cc (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 桜月さん» ありがとうございます!それは良かったです!はい、これからも頑張ります! (2019年8月9日 19時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
桜月 - 続編おめでとうございます!続編も見れる事、すごーく嬉しいです!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 0b13d6cbae (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 銀桜さん» 太宰さんイケメンですよね!そのイケメンを出せているようなら良かったです! (2019年8月9日 9時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空と雨 | 作成日時:2019年8月9日 0時